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【北斗】
“A、しばらく休ませるわ。うちにいる”
父さんからそんなメッセージが入ったその時、同棲中の彼氏、目黒は仕事で修学旅行の引率という…どう頑張っても目黒が休めないタイミング。
今回の不調に関しては、結構急だったなぁ…なんて思いながら。
黒「あ、もしもし？」
青『おぉ、さっきぶり』
黒「いや、そのテンションの場合じゃないのよ。A、そんな酷いの？」
青『んー…。大したことない、とは言えないかな。血糖、久しぶりにコントロールつかなくてさ…』
黒「あらら…。夕方ぐらいから、仕事中も若干調子悪そうだったもんね」
Aの様子聞く限り、ここ最近の様子からは予測なんてできなかったであろう不調具合。
幸い、俺らが家を出てからは ちょいちょい入り浸ってるらしい しょっぴーが、今日も駆けつけてくれてるみたいで、万全の体制ではあるみたいだけど。
黒「22時か…」
今ならまだ非常識な時間ではないし、ここのところ残業続きでそっからバイクでひとっ走りして帰ってくる優吾も、きっとようやく帰ってくるくらいの時間。
まぁ、Aがいるとなれば、もう帰ってるかもだけど。
明日も仕事だし…今日は実家に泊まればいっか、なんて、リュックに適当に荷物詰めて、手に取った自転車の鍵。
多分、なんの気無しに取った鍵。
でも、久々で突然のAの不調に、知らぬ間俺も焦ってはいたんだと思う。
カシャンと音を立てて、千切れた根付け…Aとお揃いの、クラゲのキーホルダー。
“勝色”っていう、縁起がいいって色の根付紐に、キーホルダーだけど、お守りみたいだねって話したそれ。
そんな根付けが千切れ、音を立てて落っこちたことにも気づかないくらい、内心は焦ってたんだ。
“Aこれ好き！でも夏しか売ってないんだよねぇ〜…”
“ねぇ、にぃに！知ってる？これね、パインもあるの！でもなかなかなくてさ。駅前のコンビニにだけあるの”
なぜだか不意にそんな言葉を思い出して、コンビニに寄って、ショーケースに寂しくひとつだけ残ったパイン味を手に取って。
それからもう一度自転車に乗った…はず、なんだけど、実家に着いた記憶がない。
覚えている最後の記憶は、気味悪いほどに甲高く響いたブレーキ音と、やかましいほどのクラクションだった。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
