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【樹】
時期的なもんもあって、割とハードな毎日が続いていた。
俺らにとっては嬉しい悲鳴だし、デカい仕事を任せてもらえたとなれば、自身にも経験にもなるし、なにより好きな仕事に没頭できるのは、ありがたい限り。
ただそれは、同時にAの仕事量も増えるわけで、気付かぬ間に負担がかかってしまっていたのかなって。
「っ、ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…んっ、ｹﾎｯ…」
青「あーっと、っちゃ、ちょっ…ん、おっけおっけ、いいよ、出しちゃいな」
「ち、ﾊｧｯ…ちが、っ…ｹﾎｹﾎｯ…」
青「ん？気持ち悪いんじゃないの？」
「んっ…」
力なく首を振るAは、なんだかちっちゃい頃みたいな危うさがあって、久々に怖くなるレベル。
こんな体調崩すこと、最近はなかったんだけど…。
渡辺「どう？」
青「んー…。だいぶしんどそうかなぁ…」
渡辺「代わろっか？ちょっと診るわ…。Aー？ちょっと、しょっぴーの方向ける？」
「んんっ…。っ、ﾊｧｯ…」
渡辺「ん、しんどいね…。これ、しょっぴーの手。握れそう？力入る？…ん、ありがと」
大学病院にいた頃と違って、夜勤のないしょっぴー。
半ばうちに入り浸ってることもあって、夜中のこういう不調でも、すぐに駆けつけてくれて、本当にありがたいんだけど、そんなしょっぴーさえも、今日はちょっとやばいかもね…って不安そうな顔すんだもん。
今日、泊まってくれたりしねぇかな…って思うくらい。
渡辺「なんちゅー顔よ」
青「え？」
渡辺「お前の方がAより、よっぽど吐きそうな顔してんだけど」
青「んなこと…」
渡辺「あるある。…お、不整脈落ち着いてきたかな〜。ごめん、A。血糖だけもう一回測らせて〜。あ、樹？俺今日泊まってもいいー？」
青「っ…」
渡辺「ふふっ。拒否権、なしな。俺、泊まるから」
なんか嫌な予感すんだよね、なんて言わずとも、察した上で強引にこうやって、こっちが気使わないように言いくるめてくれるしょっぴー。
大丈夫だよ、なんて言わせる隙もないくらいの強引さに、これまで俺たち家族がどれだけ助けられたことか。
「んっ…」
青「んー？」
渡辺「ふははぁっ！パパがいいんだよな、A」
モゾモゾと動く手に、まさか俺の嫌な予感が別なところで当たるなんて、思いもしなかったんだ。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
