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【樹】
黄「酒強くなった？」
青「んー？別に。んなことないよ」
なんで？って聞けば、お前があいつら酔わずに見送んの珍しいからって答える兄貴。
確かに、言われてみればあの光景を見送るのは初めてだったかもしれない。
いつも、来年は一緒に…なんて年末に言われては、結局潰れてしまう俺だったから。
黄「似てきたよなぁ…」
青「A？」
黄「んー…。Aもだし、北斗も。ちぃにも、お前にも。あいつら…ちゃんと、いいとこ取りしてるわ」
阿部「ふはっ。ん、わかる。すごく分かる」
青「え、なに？なに、全っ然わかんねぇ！は？え？Aがちぃに似てきたな、とは思うけど…」
なに？なに？ってテンパってる俺見て、ケラケラ笑う兄貴と、当人はわかんないだろうね、なんて達観してるあべべと、その隣で爆睡してる師匠。
よく分かんないけど、そんな楽しそうな目で二人に見られるほど、多分いい意味で似てきたと言われるのなら、それはそれで嬉しい。
青「…Aは、どんどんちぃに似ていく。でも…なんでだろうな。Aにはさ、怖さは感じねえんだ、俺。なんでか、わかんねぇけど」
阿部「…樹」
青「信じてたよ？信じてた。ちぃとも、ずっと…もっと、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで一緒にいるんだって、そう思ってたけど…どっかで、怖かった。不意に、いなくなりそうで」
黄「…ちょっと、わかる」
青「…ん。儚さ、とか…そんなレベルじゃなかったんだよね、あいつん時は。でも…Aはさ、すげぇ不安にはなるけど、時々、あいつん時みたいにすげぇ儚くて怖くなるけど…それでも、消えない強さがある」
根拠なんてないし、ただ俺がそう思い込みたいだけなのかもしれないけど、不思議と、そんな気がしてた。
その理由を、兄貴は安心感の違いだと言った。
黄「Aには、お前が…それに、俺たちがいる。…一度失って、そこから前向いて、そんで、北斗ともAとも、俺らはまた一緒にここまできた。もう、なにも怖くなんかねぇよ。こんな最強な大人が、後ろ盾なんだ」
青「んはっ！自分で言うかね」
黄「自信あるから、これだけは」
そう言って、兄貴はまたケタケタと笑った。
兄貴だって根拠はないのかもしれないけど、今は兄貴の自信の方を信じたって、いいよな。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
