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【北斗】
黒「俺ね…人生で一番悔しかったのは…Aの、ドナーになれないってわかった時」
「…ふふっ」
なに？急に、なんて言わない2人だから、話せることだった。
それと、今、俺もAもそれなりに元気に生きていて、ジェシーも、あの頃よりもっと、俺たちを家族と思い、委ねてくれているから。
黒「ドナーになれないのが、不適合なら…まだ、諦めついたんだけど…ま、自分の体のことだったからね」
「にぃに…」
黒「多分、後にも先にも…あんな悔しい思いすることはないんじゃないかなぁ」
赤「でもあん時の北ちゃん、俺はかっこいいと思った」
黒「やめろ、茶化すな」
茶化してなんかないよって、すっげぇ真剣な目でこっち見てくんだもん。
ちょっとビビるって。
赤「俺は、この助け方じゃないんだねって。悔しそうだけど、ちゃんと自分納得させてさ。あの頃の北斗、いっぱい泣いてたけど…中島先生とかさ、色んな人といっぱい考えて、いつもAのこと考えてて…こんなお兄ちゃん、めちゃくちゃカッケェじゃんって。俺、そう思ってた」
「…知らなかった。にぃにも、パパも、ジェスも、みんなも…いっつも“大丈夫”って。みんな、すごく強くいてくれたから、分かんなかったよ」
黒「いいの、Aはそれで」
赤「見つかったね、ちゃんと。お互いが、無理せずお互いを支える未来」
ジェシーの言う通りだった。
俺たちはいつだって、互いを思いすぎるが故に、無理を超えた無茶を何度だって繰り返してきた。
その度、自分が傷ついて、でもそんなの気にしないで…。
もしも相手が自分を支えるために、なんて思ったら、自分がなにを思うかなんて分かりきってるのに、俺たちは、自分自身に疎かった。
“ でも俺…自分が、そうだったから、分かるんですよね…”
“ 自分に何かあった時…自分以上に、苦しむ人が…いること”
あの日、中島先生の前で…俺自身が出した、答えだった。
赤「ま！まだまだ下手くそだけどね！」
黒「ハハッ！否めない」
「え〜、でもジェスもだしー！」
こんな明るい未来、あの時は想像さえできなくて。
でも、俺たちは今も…こうして、明るく前を向いて、遠い遠い先のいつの日かたどり着く星を目指してる。
それが、事実なんだ。
黒「いつでも帰っておいでね」
-Fin-
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
