何気ない瞬間もそのひとつひとつが宝物 ページ1
【北斗】
鼻歌歌いながら、楽しそうにカバンに荷物を詰めるAの背中が、本人はこの上なく楽しそうでワクワクして見えるのに、なんだかちょっと、寂しくて。
それはたぶん、俺だけじゃなく、何度も意味なくこの部屋の前を行ったり来たり繰り返す、父さんやジェシー、それにふっかや阿部ちゃんも同じなんだと思う。
意外に冷静装って、それでもガシャンと何度も、料理中とは思えないレベルでキッチンから物落とす音を響かせている優吾も同じかな。
「…え、なに？めっちゃ視線感じるんですけど」
黒「んー？えー…あー、いや…なんもないですけど」
「なにそれ、歯切れ悪っ！」
どいてどいて〜なんて、当の本人はめっちゃ楽しそうなんだよ。
そんな中、なんでこんなに男たちがソワソワしてんのかといえば、今日が、Aがこの家で過ごす最後の日なわけで。
と、いっても、ここからそう遠くないところで目黒と同棲するってだけだし、仕事はこれまで通りだから、別になにってわけじゃないけど…やっぱ、寂しいわけよ。
青「いざ、その時が来るとなぁ…」
黒「んー？」
青「毎日会うんだよ？変わんないんだけどさ…いやぁ、頭はちゃんと理解してんだけどね〜」
黒「ふふっ。ん…そだね」
深澤「ねぇA〜、今からでも考え直したり…」
「するわけないでしょ！も〜…ふっか、いい大人なんだからさぁ〜」
ケラケラ笑ってますわ、うちの妹。
にしたって、そうだよな。
ふっかや阿部ちゃんも同じように、Aが生まれた時からずっとそばに居てくれたんだもん。
青「ま、忘れ物あったとしても毎日出入りすんだし。別にそんなに気張って準備することねぇだろ」
「んー…ま、そうね！」
赤「えー！ならもう準備終わり！今日は、最後だからね！パーッとみんなで盛り上がりましょうよ〜！」
青「お前は常に盛り上がってんだろ、勝手に」
赤「勝手にってなーんすかぁ〜！」
行こう行こうとAと俺の手を引いて、リビングに連れて行く楽しそうなジェシーの背を追えば、マジでパーティかのレベルで普段より豪華なご飯。
Aの大好きなちらし寿司。
あの頃、生物禁止で刺身入れてやれなかったなぁ…なんて思い出しちゃうような。
それと、冷蔵庫いっぱいに冷やされた酒類に、いろんな記憶が蘇ったりもして。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
