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【樹】
「あー！にぃに、その唐揚げAのだから！」
黒「は？別にそっちあるじゃん、まだ」
「ちーがう！それおっきいからぁ！」
黄「も〜、こっちまだあるから。ほれ、これの方が大きいだろ」
深澤「ふふっ。…相変わらずだな」
青「ん、そうね」
“お家、出ようかなって思ってて”
いつかは来ると思っていたその時は、思っていたよりもちょっとだけ早くやってきた。
ちょっとだけ早くやってきたけど、そんなに遠くへ行ってしまうわけでもなくて、俺にとってはいろんな予想外が重なったことで、結局、寂しいのかなんなのか。
「パパ、エビフライ」
青「ん？おっ、さんきゅ〜」
黒「いいなぁ〜」
青「これは、パパの特権でーす」
まぁ、Aが目黒のところへ行くとして、どうせ月に一度はこんな感じで食卓を囲うんだろうし、なんなら毎日出勤してくれば顔は合わせるわけで。
だからなのか、なんか今日でAが家を出るって実感が湧かずにいた。
むしろ、俺や北斗よりも、ジェシーや師匠たちの方が、よっぽどか寂しがって、Aに若干引かれてるほどだ。
師匠に関しては、酒が入ってんのが大いに影響してはいるだろうけど。
青「…ふふっ」
「え、なに急に笑うのはさすがに怖いって」
青「いや。なんか、毎日過ごしてると流れてっちゃうけどさ…いつの間にか、すげぇ変わってんだなぁって思って」
目の前に並ぶご馳走の中には、Aが闘病中には食べられなかったものもたくさん並んでいて。
何年も前の大晦日、確かまだ中学生だったAの横で酒飲んでた風磨が、なにを思ったのか、それ美味しいの？って聞かれて、冗談で飲んでみる？なんてさ。
うちの子もバカだから止める間もなく飲んじゃったっけ。
“風磨酔っ払ってないからお酒じゃないのかと思った”なんて、純粋というべきか、天然というべきか、ただのバカなのかって、頭抱えたこともあったなぁ…。
そんなAが、当たり前にハイボールなんか手にしちゃってんだもん。
青「ほんと、お前ら大人んなったわ」
黒「なんだそれ」
「え〜、パパ泣かないでよ〜！」
なんで泣いてんのー！って、ケラケラ笑うその姿は、やっぱりちぃにそっくりで。
いつからだっけね、こんな風に…強がらず、子どもたちの前で泣けるようになったのは。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
