だから最強で最高だって言ってんだ ページ31
【優吾】
黄「うぃっすー…」
戸塚「おぉ、ありがとね。樹ー？兄ちゃん来てくれてるけど？」
黄「…しんどくなったって？大丈夫か？」
青「うるさい、別になんもない…ｹﾎｯ」
普段はヤンチャの極みみたいに元気振りかざしてんのに、ほんと、この時期だけはダメだなぁ…なんて、どんより曇った窓の外を睨んでみるも、太陽が顔を出してくれるわけでもなく。
保健室の隅っこ、いつもはひとつ下の幼馴染…兼、弟の彼女が使っているベッドで、寝転がることもできずに突っ伏す弟は、昨日の夜中に発作起こしたばかりなのに無理して学校来ては、案の定。
2限目の授業が終わってすぐ、バタバタと走ってきた隣のクラスのふっかが、“優吾！樹、倒れた！”なんて叫ぶもんだから、慌てて保健室行けば、こんな感じ。
戸塚「ちぃちゃんにバレたくなくて、翔太の隠れ家でサボってたら、苦しくなって？それだけならまだしも、教室に吸入器忘れてたなんて…」
青「うるさい…ｹﾎｯ、人間だもん、忘れ物くらい…っ」
黄「忘れても大丈夫なもんと、そうじゃないもんがあんだろ、バカかお前は！」
青「もー！兄貴うるせぇよ！っ、ｹﾎｹﾎｹﾎｯ、ｹﾞﾎｯ…ﾋｭ…」
黄「ったく…」
骨ばった背中は咳をするたび大きく揺れて、弟の強がりの脆さを感じるしかなくて…ちょっとだけ、代わってやれたらな、なんて無理なことを思ったり。
同じ親から生まれてきたのに、不公平だよな…樹ばっかりが、こんな苦しい思いしてさ。
黄「家…帰る？」
青「…やだ。ﾊｧｯ、ｹﾎｯ…ｹﾎｯ、ﾋｭｩ、帰らない、から」
黄「ん…わかった。俺、今日部活休むから一緒ん帰ろ。そのまま一人で帰んの、しんどいだろ。つか、心配だし」
青「…一人で」
黄「ダメ。なら、俺が母ちゃん呼ぶ」
樹が絶対に嫌がる“母ちゃん”ってワードで丸め込んで、保健室の戸塚くんに樹のことお願いして、なんとか樹もあれ以上しんどくなることはなく帰宅ができたのが数日前。
さすがにあの夜はもう一回発作起きちゃったもんだから、仕方なく次の日は学校休んで、昔馴染みの亀梨先生んところでお世話んなった樹。
それでも数日すればケロッとしてて、あの日以来 定位置になってしまったサボり場で、しょっぴーと楽しそうにしている樹を見て、複雑な気持ちになったんだ。
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かん。(プロフ) - そらんさん» リクエストいただきありがとうございました☺︎短編��にてお話アップさせていただきました！大変、お待たせいたしました。これからも、作品共々よろしくお願いいたします！ (7月30日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - さくらさん» リクエストいただきありがとうございました！続編にて、お話書かせていただきました☺︎おまたせしてしまい、すみません。。また、他のお話もお楽しみいただけたら嬉しいです！これからも、よろしくお願いします❤︎ (7月3日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ピンクBlackさん» リクエストいただきありがとうございます！お時間いただいてしまいすみません。。続編にて、お話完結となります☺︎お楽しみいただけていたら嬉しいです！ (6月11日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
そらん - いつも楽しく読ませていただいてます！かんさんの小説が大好きです！リクよろしいですか？のせいでもないし、誰にもどうしようもの続きで、ルンバ−ルで痛くて過呼吸起こしてしまうのをもし書けたらでいいのでお願いします！ (5月12日 2時) (レス) id: 586b465d2d (このIDを非表示/違反報告)
さくら - リクエストさせていただきたいです!!本編の220話でほっくんがdtskと詰所に行ったかと思いますが、その詰所でどんなこと話したのかとかどんな時間過ごしたのかのお話お願いします。昔の甘えん坊になってる感じなのかなっておもいます。特にskには甘えてそう (2023年4月18日 22時) (レス) id: 3f90d4971e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年1月5日 21時
