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【樹】
ここ数日、何度も何度も保健室に行く羽目になった。
なんとなく、胸が重たくて、教室で何度も咳き込みそうになったり、それを堪えようと必死になりすぎて、ふとした拍子にフラッといきそうになった。
“ヤンチャな陽キャ”
そんな、この1年とちょっとで染みついた自分のパブリックイメージに、傷をつけるのはなんか嫌で。
でも、耐えきれないこの時期特有の体調の悪さを抑え込むなんてことはできず、あたかも“サボってる”風に見せることしかできなかった。
渡辺「なんだよ、また来たの？お前授業行けよ」
青「自分だって行ってないのに、よく言うわ。へへっ…嫌なら、教えちゃダメだよ、こんな…とっておきの…ｹﾎｯ」
渡辺「…調子、悪りぃの？」
青「んー…？」
渡辺「樹」
笑ってこの場をやり過ごせばなんとかなるかなと思ったけど、しょっぴー、なぜかそれを許してくれなくて。
まぁ…ガキん時からの付き合いだし、きっとしょっぴーは しょっぴーなりに、心配してくれてるというか、違和感抱いてくれてんだろう。
けど、それはこっちだって同じ。
青「お互い、無理してんのは一緒でしょ。だったら、ちょっとでも無理しなくていいとこ、いたいじゃん？」
渡辺「え？」
青「しょっぴー、俺の前なら変な気張らなくていいんでしょ？俺も、しょっぴーの前なら別に気張らなくていいし」
なにそれ、マジ謎理論！って、そう笑ってんのが確たる証拠ってやつで。
つかむしろ、俺なんかよりよっぽど しょっぴーの方が調子悪そうだから。
渡辺「なんかさ…窮屈なんだよね、やっぱ」
青「教室？」
渡辺「教室…んー、まぁ、学校なら。教室っていうか…“少数派になるしかない空間”っていうかさ。変なところで強がったりする自分が悪いんだけど…うん…窮屈」
青「あー…それ、わから………っ！」
渡辺「…樹？」
分からなくもないわ、って…しょっぴーの嘆きを、笑ってやるつもりだった。
それでも逃れようもなければ、強がって、染みついたパブリックイメージを崩さないように、ちっちぽけなプライドを守りたいんだから仕方ないよねって…そう笑ってたかっただけ。
ただ、それだけだったのに。
青「ｹﾎｯ、ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ﾋｭｩ、ｹﾎｯ…ｶﾊｯ､ｯｸ、んっ…ｾﾞｪｯ…」
今じゃ、ねぇだろ。
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かん。(プロフ) - そらんさん» リクエストいただきありがとうございました☺︎短編��にてお話アップさせていただきました！大変、お待たせいたしました。これからも、作品共々よろしくお願いいたします！ (7月30日 22時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - さくらさん» リクエストいただきありがとうございました！続編にて、お話書かせていただきました☺︎おまたせしてしまい、すみません。。また、他のお話もお楽しみいただけたら嬉しいです！これからも、よろしくお願いします❤︎ (7月3日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ピンクBlackさん» リクエストいただきありがとうございます！お時間いただいてしまいすみません。。続編にて、お話完結となります☺︎お楽しみいただけていたら嬉しいです！ (6月11日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
そらん - いつも楽しく読ませていただいてます！かんさんの小説が大好きです！リクよろしいですか？のせいでもないし、誰にもどうしようもの続きで、ルンバ−ルで痛くて過呼吸起こしてしまうのをもし書けたらでいいのでお願いします！ (5月12日 2時) (レス) id: 586b465d2d (このIDを非表示/違反報告)
さくら - リクエストさせていただきたいです!!本編の220話でほっくんがdtskと詰所に行ったかと思いますが、その詰所でどんなこと話したのかとかどんな時間過ごしたのかのお話お願いします。昔の甘えん坊になってる感じなのかなっておもいます。特にskには甘えてそう (2023年4月18日 22時) (レス) id: 3f90d4971e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年1月5日 21時
