よぉ暇人 【レイクレ】

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「デートしよう」


俺の言葉に目を丸くしたAの手を握り歩き出す。



「どこ行きたい？」



最初でこそ驚いていたAだったが、スヌーピーのとこ！と笑顔で答えてくれた。


あ、今いい感じ。


思わずシャッターを押す。



満面の笑みを浮かべたAの手前には2人の繋いだ手が写り込んでいて、なんとも恋人っぽい写真。


「エモ」


「やろ。俺天才や」


そんな会話をして2人で笑い合う。


その後もパーク内を周り、デートを楽しみつつAの写真を撮影した。



「そろそろみんなのとこ戻ろか」


「楽しかったね」



束の間の2人きりの時間は終わりを迎える。



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結局、俺が対決で出したのは美味しそうにチュリトスを頬張るAの写真だった。


優勝を決めるのは視聴者さんで、動画のコメント欄で好きな写真をコメントしてもらう。


メンバーたちには好評。デート作戦は功を奏した。




「ねぇともき

なんであのエモ写真出さへんかったん？」


あのエモ写真と言うのは、デートしようと提案して一番最初に撮った写真のことだろう。



「あーあれな。なんでやと思う？」


「しらん」





「独り占めするからや」



アホか！と俺の肩を叩いたAはニヤけていた。



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