帰り道 ページ1
帰りの新幹線は
まるでお通夜のようやった
見慣れへん景色見て
はしゃいでた行きの新幹線が
まるでだいぶ昔のことのよう
先生に励ましの言葉をもらったけど…
やっぱり銀賞という現実が辛すぎて
誰かと会話をする気になれない
もちろん、私だけじゃなくて
ここにいるみんなもそうみたい
ほとんど口を開くこともなく、
地元の駅に到着
学校で楽器を片付けて
解散となった
すっかり辺りは暗くて
ひろこと帰ろうと探していると
「柴田先輩、西岡先輩の親に送ってもらう
言うてましたよ」
声の方をみると谷川くんやった
『・・・・・』
谷「俺送りますよ」
『え、と』
谷「日曜日のこと、色々決めましょうよ」
『…わかった』
ニッコリ笑うその笑顔が
まるで脅されてるみたいで
怖いぐらい
すぐあとにヒロコが
先輩と帰ることを言いに来てくれて
私のそばに谷川くんがいることに
不安を感じてくれたのか
両方の顔を交互に見てるから
『大丈夫。気にかけてくれてありがとう』
ってニッコリ笑った
それでも心配そうな顔をしてるけど
すぐ西岡先輩が呼んでたから
ほらほらって送り出した
谷「先輩、帰りますよ？」
『う、うん…』
「誰と帰ろうとしてんの？」
『……！』
「……」
後ろから声が…
この声を間違えるわけがない
「なぁ、谷川くん？」
谷「っ、なんすか？」
『章ちゃん…』
久しぶりの章ちゃん
迎えに来てくれたん？
なんで学校にいるってわかったん？
いっぱいハテナが頭に浮かんだけど
それよりも何よりも
あえた…
「あんなぁ人の彼女、簡単に
誘わんといてくれる？
俺がどんだけ苦労して付き合えた
思てんねん」
谷「は？彼女…？
え、山田先輩の彼氏って
錦戸亮…さんですよね？」
「『は…？』」
え、
なんで…？？
もしかして
あの日、亮ちゃんを川で見たから
勘違いしてる…？
章ちゃんを見ると
寒気がするぐらい冷ややかな眼差しで
こっちをてる
『、、、、、』
「亮とちゃう。俺や。」
鋭い眼差しを10cm以上も身長の高い
谷川くんへ向ける
「あ…、そうなんっ、すか
え、でもあんときは…」
『えっと…』
なんて説明したらいいんやろ
「A、帰るで」
『は、、、はい』
数名がキャーって言ってる中、
章ちゃんに手を引かれて
足がもつれそうになりながら
付いて行く
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ちゅみぱ(プロフ) - なのはなさいたさん» いつもありがとうございます！続編公開しました(^^)是非お立ちよりくださいませ！！！ (2019年11月17日 15時) (
レス) id: 0125bc598d (このIDを非表示/違反報告)
なのはなさいた(プロフ) - 更新ありがとうございますー！！！めちゃくちゃ嬉しいです！続きも楽しみにしております！ (2019年11月4日 0時) (レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ちゅみぱ(プロフ) - なのはなさいたさん» 遅くなりました(＞＜)よーしがんばるぞーーー！ (2019年10月12日 15時) (レス) id: 0125bc598d (このIDを非表示/違反報告)
なのはなさいた(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしてます！ (2019年10月12日 15時) (レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ちゅみぱ(プロフ) - ポルさん» こんなに更新遅いのにありがとうございます(泣)もうちょいがんばります！！ (2019年10月12日 14時) (レス) id: 0125bc598d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅみぱ | 作成日時：2019年7月26日 23時
