【そらる】どうか、俺を欲しがって２

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それから、彼方さんとはなんだかんだ毎日連絡をとっていて。

仕事に追われていると、すぐに1週間が経った。




「こちらが、商品になります。全品番揃っているのでご確認をお願いします！」

ライブ当日、朝早くから準備をしている2人にコラボグッズの確認をお願いしに、私も朝からライブ会場に入っていた。



「わぁ〜！！はんぺんカイロ！かわいい！しかもパキッてできるやつだ！！」

配布するカイロは、ブランド分の発注と合わせてコストを抑えてもらい、ぎりぎりまで粘って再利用できるものにしてもらったのだ。



「まふてるもかわいいじゃん。あったかいしいいな〜、俺も使う。」

と、作ったアイテムひとつひとつに2人が喜んでくれて。



「あの、After the RainのTシャツはさっきお渡ししたものが販売用なんですが、お2人のイメージで、デザインはそのまま違うボディーの形にしてみたんです。おまけだと思って、良かったらもらって下さい。」

なんだか恥ずかしくなって、記念に！と笑う。



今回のお仕事のお礼に何か、と思ってメーカーさんに1枚ずつサンプルとして作ってもらっていたもので。


まふまふさんにはオーバーサイズで、走り回った時に少しひらひらするようドルマンがかった形に。

彼方さんのものは、少しだけゆったりしたサイズ感の、少し広めの胸元にドレープの寄った形にデザインし直していた。




え！と2人はハンガーの上からかけられたビニールをとるとすぐに体にあてていて。


「Aさん、本当にありがとうございました！最初に考えていたものより、すごく良いものができて、きっとお客さんも喜んでくれます！！しかもこんな素敵なお洋服まで！」

「ほんとに。俺もAと一緒にできて良かった。絶対着る、ありがと。」

とわたしなんかに、お礼を言ってくれた。








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