よしのがうるさい【Hokuto.Y】4 (ページ39)

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ゴールデンレトリバーページ39

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「AさんAさん」

「陸じゃん、その書き出し吉野じゃないの珍しー」

「カキダシ……？」

「んーん、こっちの話。()」

「まぁいいや。今日はっ、なんの日でしょうかっ」

目の前のゴールデンレトリバー、しっぽと耳が見えます。

8月10日。分かりますよそりゃ。

でも……ね？

「えぇ、今日？8月10日……ハグの日の次の日？」

「はぐの日……？あ！8と9ね！なるほど……！」

「1日遅れのハグでもしとく？」

「します！……じゃなくて！するけど！」

するんかい。

ギューッとゴールデンレトリバーの筋肉に包まれたところでまた口を開く陸。

「ホントに忘れちゃった……？」

「っ、……。」

「「「(Aさん頑張れッ、……！)」」」

そんなキュルキュルお目目で……！

どこで覚えてきたのッ！

危うく言っちゃいそうになったじゃんッ！

「あれ、なんか一緒にお出かけする予定でもあったっけ……？」

「全然無かったです……、」

やっぱいいやぁ、と一瞬寂しそうな顔をした陸はヘラヘラ笑ってリビングを出た。

……罪悪感、

「……私頑張ったよね、？」

「「「とってもよく頑張りました」」」

吉野とか、いろんな人にわしゃわしゃ頭を撫で回される私。

ごめんね陸、……いや、ゴールデンレトリバー、

……来年の誕プレ、ゴールデンレトリバーのぬいぐるみでいい？()

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