鬼殺隊士達の歪んだ愛。【鬼滅の刃】

栗花落カナヲ　　狂気型 ページ3

カ「…私、Aの事、大好きだよ。」

目をパチクリさせて、

『うん！私もカナヲの事大好き！』

と答えて笑うA。

嗚呼、美しい。

貴方の声色・指先・髪質。

全部が、狂おしい程に愛しい。

…でも、わたしの『好き』と貴方の『好き』は違ったの。

私はこんなに貴方を愛しいと思うのに、貴方は友達として好きなんだね。


貴方が、私に『好きな人が居る』と話してくれた時ね、すごく動揺したの。

あの時の言葉の意味、『大好き』と言ってくれた意味を必死で探したの。

動揺している私は、咄嗟の行動でね、貴方を石で殴ったの。

血が貴方の頭からドロドロ流れるまで、ずっとずっと殴り続けたの。


貴方には、師範が作ってくれた、『お薬』を飲ませたの。

「貴方は私のモノだよ。」

何かあるたびにそう言って、貴方が私から離れないようにした。

でも、駄目だった。

貴方は私が任務に行く度に蝶屋敷から出て行こうとするの。

だから私、凄く悩んだの。

どうしたらAを私のものにできるのか。

カ「…そうだ。」


カ「…A。ちょっと来て。」

『はい…』

戸惑いながらついてくるAに、何の前触れも無く日輪刀を突き刺す。

『ガハッ…！』

血を吐いて倒れるAに、何度も心臓を目掛けて日輪刀を突き刺す。

カ「…」


ある屋敷のある部屋で、少女の死体とソレを見つめる一人の少女が居た。

カ「…これでAは、私のモノだね。」


狂った笑みを浮かべる少女の声が、「ソレ」に聞こえる事はなかった。

甘露寺蜜摛　ストーカー型→←我妻善逸　暴力型

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