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村上side
時刻は午前3時を回ったところ。
俺が亮たち2人と変わって早２時間。
それまでは特に何か起きることもなくて、俺も若干うとうとしつつベッドサイドの椅子に腰掛けてたんやけど···
｢はぁ···ん···っ、···」
マルが時々寝苦しそうに身をよじるようになってきて。
起こすのもなーって思ったんやけど、だんだんそんな回数が多くなってきたから心配になって肩を軽くたたいた。
村｢マルー？大丈夫かー？」
｢はぁ、しんちゃ···ん···ｯ···｣
村｢ん、ちょお体起こそか？」
起こしてみたら起こしてみたでなんや顔色悪いし気持ち悪くなってもうたんかなって思ったんやけど、マルは静かに頭をふった。
｢しんちゃん···なんか···くるし、い···はぁ···はぁ、」
村｢苦しい？ほんま、大丈夫かいな···」
とりあえずなんや分からんけど横向きにさせて背中を擦ったる。
その背中からは尋常でない熱が伝わってきて。
右手は動かしたまま左手で熱を測るとまさかの40度越え。
大人で40度越えってやばない？
これには俺もびっくりして左手でスマホを操作してヨコに電話。
横｢···はい、もしもし」
村｢もしもし、俺やけど、こんな時間にすまんな」
横｢いや、マルちゃんなんかあったん？」
村｢今、苦しい言うてて···熱測ったら40度くらいあんねん。病院連れてった方がええんちゃう？」
横｢まじか、病院なぁー···こんな田舎に急患なんてあるやろか？」
それは、ヨコの言う通りで。
病院連れてく言うてもこの旅館かなりの山奥やし、山を下っても田舎町やからこの時間にやってるところなんてなさそう。
横｢···マルも山道下るんきついやろうし、もうちょい様子見てからにせぇへん？なんなら、俺も行こうか？」
村｢そうやな。いや、今んとこは平気やで またなんかあったら連絡するわ」
そう電話を切ってマルに視線を戻すとまだ呼吸は荒いけど、なんとか眠れたみたいやった。
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作者名：みるく。 | 作成日時：2018年4月1日 22時
