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ページ8

雨が降っていた


仕事が終わった私達は、馴染みの喫茶店で本を読んでいた


私は上巻を、お兄ちゃんは中巻を


表紙の角はすり減り、一部は破け、印刷が古く、文字はところどころ掠れている古い本


その本は、お兄ちゃんが仕事現場から持ち帰ってきた


ある街を舞台にした、多くの登場人物達の物語。登場人物達は皆弱く、ちっぽけで、些細な事で右往左往していた。だが、不思議と引き込まれる物語だった


仕事の後、この喫茶店の決まった席に座り、本を読むのが日課で、もう何度も読んでいた


「御前等、何時もその本読んでるな。そんなに面白いか?」

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作者名:MIA | 作成日時:2017年7月5日 21時

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