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二十四 ページ41
「君、そんなに優しい人間だった?」
ふと、太宰が尋ねてきた
「優しい人間は子供を殺さないよ。
彼女は死ぬとわかっていて尚、私に銃を向けてきた。その時、なんて思ったかわかる?」
太宰は考えるように顎に手を置いた
「わからないな」
「……私もわかんない。
何にも感じなかったの。
震える手で拳銃を持って、涙が溜まった瞳で訴えられても、何も思わなかったんだよ。
太宰もそうでしょ?」
太宰は笑みを浮かべただけだった
「彼はまだ君の部下に置いておくのかい?」
「憎しみとしても、誰かが私の事を想ってくれてるなんて、孤独の私には滅多にない事だからね」
その孤独が私から一生離れる事は無いのかもしれない。孤独で、誰かに愛されていようと凡てを曝け出せず、一線を引いてしまう
「私達は生まれた時から孤独だ」
「……知ってるよ、莫迦」
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作者名:MIA | 作成日時:2017年7月5日 21時