二十三 ページ40
「なんてね。
だが彼女は私の部下が射殺。勿論私の指示でね。
そして、それを知った君は私を殺そうたした。
違うかい?」
「そう、だ…」
彼は瞳を大きく揺らして肯定した
__彼の処罰はどうしようか
「私が少し指を曲げれば君は妹の所へ行ける。
それじゃあ君にとって罰にはならない。
私を憎み生き続けた方が…なんて、嘘だよ。
私は彼処の包帯男と違って優しい人間だから」
「よく云うね」
黙ってろ包帯、と太宰に向かって銃を撃つ
「鈍ったんじゃないかい?髪の毛が散ってしまったよ」
太宰の言葉を無視して彼に云う
「そうそう。君の妹から伝言を預かっていてね」
__生きて幸せを見つけて
十何歳の子供が死ぬ間際に他人の幸せを願うなんて、本気で死を覚悟していないと出来るものじゃあない
綾崎君は涙を流した
「君が生きるというのなら、首領に話は通しておくよ。
あ、それとも一度死んで妹に会ってくる?
それから私の異能で生き返らせてあげるけど、どっちがいいかい?」
死後の世界の存在すら知らない私には、死んだからといって死者と会えるなんて保証は全くないのだけど
「後者で、お願い、します…」
「そうかい。
……会えるといいね。
それじゃあ、また後で」
地下全体に、発砲音が響いた
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作者名:MIA | 作成日時:2017年7月5日 21時