今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:10,626 hit
小|中|大
二十一 ページ38
「やァA、もう退院したのかい?」
呑気に珈琲を飲みながら尋ねる包帯男
「そうそう」
「抜け出してきた癖に」
矢張り太宰にはバレてしまう
「今日、お兄ちゃんと中也見舞い来るって云ってた?」
「さァ?何も聞いていない」
お兄ちゃんに抜け出したと報告すれば、そうか、と済ましてくれるだろうが、中也にはかなり怒られてしまう
「て事で太宰、暫く匿って」
「君は一度、精神科に行ってきた方がいいよ」
「精神科で治るようなら苦労しないよね、お互い」
珈琲を淹れて太宰の向かいに座る
「で、彼は?」
「地下で監 禁中だよ。中々口を割らないらしい」
「私が直に拷問しよう」
火傷しそうな程熱い珈琲を一気に飲み干し、太宰と共に地下へ向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
54人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MIA | 作成日時:2017年7月5日 21時