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二十一 ページ38

「やァA、もう退院したのかい?」




呑気に珈琲を飲みながら尋ねる包帯男



「そうそう」


「抜け出してきた癖に」



矢張り太宰にはバレてしまう



「今日、お兄ちゃんと中也見舞い来るって云ってた?」


「さァ?何も聞いていない」


お兄ちゃんに抜け出したと報告すれば、そうか、と済ましてくれるだろうが、中也にはかなり怒られてしまう




「て事で太宰、暫く匿って」


「君は一度、精神科に行ってきた方がいいよ」


「精神科で治るようなら苦労しないよね、お互い」



珈琲を淹れて太宰の向かいに座る



「で、彼は?」


「地下で監 禁中だよ。中々口を割らないらしい」


「私が直に拷問しよう」




火傷しそうな程熱い珈琲を一気に飲み干し、太宰と共に地下へ向かった

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作者名:MIA | 作成日時:2017年7月5日 21時

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