十九 ページ36
中也と太宰と話していると、勢いよく病室の扉が開いた
「A!」
「姐さん」
姐さんに続き、首領とエリス嬢が入ってきた
「心配したのじゃぞ…愛しのAや…」
「ありがっ…ちょっ、姐さんぐるじ…」
その華奢な腕のどこにそんな力があるのか姐さんは強く私を抱き締めた
「A!自 殺未遂以外許さないからね!」
説教をするエリス嬢の瞳には涙が溜まっていた
自 殺未遂ていうか今回のことって殺人未遂だよ。それに私今物凄く死にそうなんだけど
「姐さっ…まじで…死っ、ぬ……」
姐さん出来上がっちゃってるじゃん…どう考えても私のせいだよね、はい、ごめんなさい
「落ち着き給え紅葉君、A君が死に掛けてるよ」
「おっと、悪かった」
解放されて息を整える。腹抱えて笑うの堪えてる太宰は後で殺す
「A君、質問したいのだけど、いいかな?」
「避けなかったのは死にたい他に理由はないですよ」
首領の質問を、質問される前に答えれば、部屋に沈黙が訪れる
「ま、こうして生きてますけどね」
「太宰君、A君を撃った犯人を捜し出してくれ」
「判りました」
「その犯人についてですが、心当たりがあります」
54人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MIA | 作成日時:2017年7月5日 21時