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十七 ページ34

夜、太宰からAが撃たれたとの連絡が入り、病院へ急いだ




「太宰!Aは!?」



俺を落ち着かせるように太宰は静かに云った




「命に別状はないって。麻酔が切れれば起きるって」



命に別状はない、その一言で驚く程安心した


俺と太宰の他に、もう一人の人影に気が付いた



彼は確か…



「あ、織田作、紹介するね。Aの彼氏の中原中也」




中原中也と云えば、幹部候補の一人だった筈だ




「下級構成員の織田作之助です」


「…あんたの話は彼奴からよく聞く。よくできた兄だってな」


「よかったね織田作!よくできた兄だって!」




Aの無事を知ってか、場の空気は緩んでいた



「有難うございます」




__無事でよかった

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作者名:MIA | 作成日時:2017年7月5日 21時

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