糸師冴の師匠が来た

１６話 ページ17

『んで？絵心さん、かしこまってどうしたの？』




話があると言われて来てみればまぁいつもよりすこぉぉぉし重い顔




絵心｢Uー20とあたる」




『へー？どうせ上の連中でしょ？まぁ日本のUー20なんて、彼らなら余裕で倒せちゃうでしょ』





私だってUー20の実力を知らないわけではない
けれどやはり若者の成長の偉大さに、彼らの急成長には勝てない





絵心｢糸師冴が加わる」





『！』



『あー、なるほど、、こう言うの考えて来なかった訳じゃ無いんですけど、これほどまで複雑とは』




ブルーロックの彼らも、勿論冴も
私が育てた、いや育てる手伝いをした選手たちがあたるのは
コーチとしては複雑だ






『絵心さん、私はブルーロックを優先すべきでしょうか』





絵心｢こちらからすればな」




、、、、、






『わかりました、失礼します』





そう言い部屋をあとにする









出てすぐ、冴に電話をかける




冴｢もしもし」




『さすが弟子、ワンコールでよく出たね』




冴｢たまたまスマホをいじってただけだ」




冷たいなぁ、相変わらず




『冴、一二ヶ月ほど冴にザッカーは教えられない』




冴｢は？」




『君も聞いてるだろ？ブルーロックは君も特別参加のUー20とあたる』




『その間、私は君の師匠と言う立場を離れてブルーロックに力を入れようと思う』




冴｢ｯ,」



『この選択をとったのは、他でもない冴を信用しているかさ』




『本当にすまないね』




冴｢ｯ,勝手に日本に行ったかと思えば、今度は師匠としての仕事放棄かよ、、、、、」



振り絞るかのような弱い声





『！冴？』




ﾌﾟｰﾌﾟｰ





私は耳に当てていた手を力なく自分の膝へと落とす





彼には、失望されたかな

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