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置いてけぼり ページ13

レ「ってことでフィレンツェまで行ってくるから1週間大人しくしてろよ」

『なんで犬みたいな扱いなのよ。犬はお前だろ』

レ「そういうワンワン吠えてるとこが犬」

『お前殴られたい?』

泉「はいはい喧嘩しないのぉ!」


今日から1週間レオと泉がフィレンツェで仕事が入ったらしいのでいない。
やった。うるさい奴がいなくなる
やりたいことし放題だな。特にないけど


『うんうん。そうだね〜いってら〜』

レ「なんかお前機嫌良いのむかつく。寂しがれよ」

『そんなことないわよ。寂しいのはあんたでしょん、ほら飛行機遅れるわよ』

レ「っ、お前からするなんてめずらし…」

『気まぐれだよばーか』


こうしておけば、アイツから寂しくなってなんかなる〜とか思ってないぞ私は。
ちょっと思ったけど。
…最近の私気が抜けてとんでバカになってるな。


泉「いちゃいちゃするのは自由だけど俺の存在忘れないでよねぇ?」

レ「ごめんなセナ!じゃあな、行ってきま〜す」

泉「はいはい、行ってきます」

『行ってらっしゃい』

玄関で2人を見送った
ひとり家に取り残された気分。

ドラマ見よ。あれアイツがいない時じゃないとちょっと恥ずかしいシーンあるんだよな
どこまで小中学生みたいなの引きずるんだよと思うが無理なものは無理だ。
アイツがいると集中して見れないし




2日目

『…ねぇレオ〜?ご飯できたけど…あー…いないんだった』

レオの部屋のドアをあけたが誰もいない
忘れてて2人分作ってしまった、仕方ない蒼太に食わせるか




3日目

『レオ、ここの色合い見てほしいんだけど……くそ、いねぇんだった』

別にいっか。いなに相談しよ




4日目

『あ、アイツこんなとこに五線譜散らかしてる。ねぇ!レオ〜!お前五線譜ちらかすなっつったよな!?次やったらすて……はぁ、いないんだった…』

ここまで声出して誰もいないのは流石に恥ずかしい




5日目

『ん…れお?』

誰かの足音が聞こえ目を覚ました

『いや、レオいないわ……じゃあ誰こわっやめろよひとりの時に…』

これはもはやオカルトだ





6日目

い「大丈夫〜?目の隈やばくない?」

『怖くて寝れなかった。私一人なのに足音聞こえたんだよ』

い「やば、心霊現象じゃん」

『そういうこと言わないでくれる!?怖いから』

い「でも明日彼氏くん帰ってくるんでしょ?もう少しじゃん」

そう思ってるから時間の流れが遅く感じるのよ
そもそも
今日もあの心霊現象にあうのか、怖すぎるだろ

寂しくなんかない→←おば…さん…?



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作者名:うななちゃま | 作成日時:2022年10月14日 0時

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