素直になれないのは君のせい【月永レオ】 (ページ47)

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どんちゃん騒ぎページ47

卒業式が始まり次々と卒業生の名前が呼ばれた
やっぱり皆泣いている人が多い。特に守沢なんかは朝から泣いている

｢卒業生、代表。天祥院英智｣

英｢はい｣

生徒会長だから最後までこいつの名前を聞かなくちゃならんのか
なんか言い始めたけどしらね聞かなくても

『レオなにしてんの』

レ｢作曲｣

ここまできても作曲してんのか、
天祥院英智のせいか作曲し始めるやつもいれば、ずっと泣いてる奴もいる
零寝てんじゃんすよすよ言ってんじゃん
この学年は本当夢ノ咲の中でも1番に変人の集まりだな

英｢…ちょっと、零くんに千秋。真面目に話聞いて欲しいんだけど｣

あいつステージの上で何言ってんだ
お前の話真面目に聞くと神経どうにかなりそうだよと念を送る

レ｢でーきた。卒業式の時までうるさいテンシの歌｣

零｢おや、それは気になるのぉ、月永くんや後で聴かせておくれ｣

レ｢何なら今でもいいぞ〜！｣

『お前ら黙れ』

天祥院や先生近くの奴らに小言を言われながらもどうにか卒業式を終える
適当に歩いていようと思い校舎をまわった

あそこの廊下は初めて私とレオがあった場所

１階の教室で毎日喧嘩して｡

向こうの壁は今も残された作曲された跡がある

階段で死角になっていてサボりやすい場所で告白した

弓道部部室の近くではレオが倒れていたこともあった

外の噴水はあいつが落ちて女になった

音楽室でよくセッションもした

こう考えるとあいつとずっと一緒にいたんだな
誰よりも記憶があって、楽しかったかもしれない

あ｢A先輩！卒業おめでとうございます！｣

『あんず！ありがとう。』

わざわざ私を探しに来たのか
走って駆け寄ってきた

あ｢皆探してますよ！早く！講堂まで来てください！｣

『え、ちょっとまって。何で講堂！？』