キラキラ輝くアイドルに！【明星スバル】 (ページ8)

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宵の明星ページ8

『えっと…それで話ってなんですか』

軽音部の部室。
そこには大きな棺桶があった。
本当にこの人棺桶で寝るんだ。

零｢はて、なんじゃったかの。時間が経ったのから忘れてしまったわい｣

『え！？えぇ！？思い出して下さいよ！？』

零｢お嬢ちゃんや、自分で劣等生と言っておったな？｣

『え！？あ……はい、そうです。事実です。アイドルの仕事も無ければドリフェスで勝つことも無いです。見向きもされませんから。』

急にボケたかと思えば真面目な顔つきになった気がした。

一体この人何なんだろ

零｢ちと今のお嬢ちゃんの肌には夢ノ咲は合わないようじゃの｣

『……そうですね』

零｢今の夢ノ咲にはお嬢ちゃんの輝きが眩しすぎて見えなくなってしまっておる｣

『どういうことですか？』

零｢分からないのも仕方あるまい。明日Trickstarと紅月のライブを見るとよい。何か分かることもあるじゃろう｣

脳内の処理が追いつかない。
そのライブを見てなにか分かることはあるのだろうか
私が報われない理由がわかるのだろうか。

『…私が本物のアイドルになれる日はくるの？』

零｢純正の輝きを持った少女よ、原石は磨けば磨くほど価値がある。天使にはくれぐれも捕まらないようにの｣

『？？』

何を言っているのかさっぱり分からない。
【天使】って誰だろう

ス｢あー！！やっと見つけた！！A！教室にいないから探したよ！｣

『ごめんって、でも……スバルにはあんずちゃんが……』

ドアが勢い良く開き後ろから抱きつかれた
この声……すぐ分かる。スバルだ。

ス｢あんずがどうかした？｣

『なんでもない…』

零｢ちと、お嬢ちゃんは弱っているみたいじゃのぉ元気付けてあげるとよい｣

ス｢！A、元気無いの？どっか調子悪い？｣

『別に……』

俯いたまま顔をあげれない
上から降ってくるスバルの声がいつもより大人しくて優しい