キラキラ輝くアイドルに！【明星スバル】 (ページ29)

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冥王星を飲み込んでページ29

コンコン、とドアを叩く音がする

きっとママだ。

｢A？大丈夫？今日もスバルくんきてるよ、｣

『ううん、申し訳ないけど今日も無理、かな。』

｢そう…｣

1週間学校を休んだ。
そんなことは人生で一度もなかった。
同時に歌もダンスもしていない。
今年も7月が終わろうとしていた
このまま書類を提出して夢ノ咲学院からはさよならしよう。

『んー、書類書くのめんどくさいなー』

生徒会長から貰ったまっさらな紙の上にペンを無造作に転がした
平日の日中は物静かで変な気分だ

『つい勢いで言ったけど本当にもう夢ノ咲に行かなくていいんだ…』

自室の窓から見える景色はじりじりと焦げるように暑そうなアスファルトと空が広がっていた

『…辞めたあとは何しよっかな〜、これからなんでもできるかも。とりあえず定時制とか予備校に通いながらバイトして……』

これからはアイドルに縛られない人生を送ろう。

『なに、しようかな……』