私は嫌い。【和牛川西賢志郎】 (ページ3)

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6時限目が始まって、チャイムと同時に川西先生が教室に入って来る。それだけで黄色い悲鳴が飛び交う。

……外国のイケメン俳優か。

川西「…6時限目かぁ、…6時限目に数学って最悪やんな。今日はゆっくりやろな。」ﾆｺ

出た、川西スマイル。

私は、この川西先生の爽やかな笑顔を、川西スマイルと呼んでいる。……え？ネーミングセンスが無さ過ぎる？いいよ、分かりやすいでしょ？

そして、皆この川西スマイルに殺られていく。勿論、早織もその1人。

早織「ほら、川西先生優しくて良い先生じゃん」

「世の中、優しいだけが全部じゃないでしょ。」

それに、裏の顔がDVするような男とかだったらどうすんの。

川西「そこ～、次喋ったら当てんで～！」

…やば、話してんのバレた。まぁ、いつもの事だけど。

「保健室行ってきます」

川西「…どうしたん？体調悪いんか？」

……私が保健室に行くのも、いつもの事。それなのに川西先生は、いつものようにこうやって「体調悪いんか？」と聞いてくる。

「頭痛いんで。」

川西「そか、ゆっくり休みや。」

本当に苦手だ。あの先生。