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樹「よー、ぶすー」
『………』
はぁ、前みたいな言い合いなんてもうすぐ終わりだ。
もう最近はマイナスなことしか頭に浮かばない。
樹「ちょ、お前まじどした？昨日からずっと様子変だし…熱でもあんの？」
『じゅり…』
樹「…な、なんだよ」
『ちょっと、話そ？』
店長に、あのことを話しますって言ったら
すんなり休憩をくれた。
…ほんと優しい人。
樹「話って…？」
『あの…私、、、今週いっぱいでここを辞めるの』
樹「…は？」
『いろいろ事情があって、辞めなきゃいけなくて』
樹「マジ…で」
私が頷くと、はぁ〜………と溜息をつき頭を抱える樹。
樹「…あんま深くは聞かないけどさ、、お前が辞めたくて辞めるわけじゃ…ないんだな？」
『そりゃ、そうだよ！本当は辞めたくない…。でも、辞めなきゃ、だから』
樹「ん、ならなんも言わねーよ。俺が嫌いだから辞めんのかと思って焦ったわ笑」
『なっ、樹のこと嫌いな訳ないじゃん！』
樹「え？なに？じゃあ好きなの？俺の事」
『……ばっかじゃないの！？すぐ調子乗る！』
……って言いながら、私もこんなくだらないやり取りが好きだったりする。
樹「じゃあなんでそんな落ち込んでんだよ。俺に会えなくなると思って寂しかった？」
『ち、ちが…………………くはなくもない』
樹「………正直じゃないわー、」
『は、はぁ？』
樹「てか俺らいつでも会えんじゃん？家近いし。それに今度高校の同窓会もあるし」
『ま、そうだね。』
確かに、アルバイトに行く時…たまにばったり会って一緒に行ったりする時もある。
まあ、樹がちゃんと正しい時間に家を出てたらだけど。
樹「寂しくなったらさ、いつでも電話しろよ？」
『うん、する』
樹「よし、じゃあ仕事戻ろ」
『うん…！』
ちょっと樹の耳が赤くなってたのは内緒…。笑
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作者名：伊野尾Sugar | 作成日時：2018年8月21日 15時
