私の人生は地獄から天国へ (ページ3)

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外ページ3

【Aside】

輩「おぉー！優！やっと来たか～！」

『あの人が今日見に来てくれるって言う人？』

輩「あぁ、そうだぞ」

『え、なんかちょっと怖い』

なんで怖いのかと言うと、その優と呼ばれた人は……

髪→濃い赤、耳→複数のピアス、目→薄い灰色のカラコン、指→太めの指輪×２

((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

優？「お、この子が大史さんのお嬢さんですか？」

輩「おん、どうだ、かわいいだろ？」

優？「ほんとだ、可愛いですね」

『ねぇパパ、誰が可愛いの?』

輩「お前」

『はぁ？どこが？キレやすい泣き虫の可愛くない女子だよ！？』

輩「お前ネガティブだな」

『違うし！本音だし！』

なぜあたしは怒っているかと言うと、

実はあたしは可愛いと言われるのが苦手というか嫌いなのだ。

理由は、小学5年生の時になぜか男子に可愛いと言われ、告白される日が続いた。

告白してきた男子は誰もタイプでは無いし、好きな人もいないのでもちろん断った。

そんな日が収まってきた頃に胡桃という同級生にトイレに行こうと言われ、付いて行ってしまった。

そうしたら行きなり、床に押し付けられて痣の残るような殴られ方や蹴られ方をされ、しまいにはカッターで手首を何回か切りつけられた。

その日から毎日水をかけられたり、教科書をゴミ箱に入れられたり、靴を隠されたり、机には「来るな」「ブス」「〇ね」などが書かれたりしている。

そのせいでいつも学校ではひとりで生きている。

いじめが激しくなるにつれてあたしはだんだんと心を閉ざし、今も毎日放課後に学校の屋上で自分で手首をカッターで切り続けている。

いわゆるリスカだ。

だから、可愛いと言われても否定している。

まぁもちろん切ったあとは包帯を巻いているからパパは知らない。

『嫌われ者なのに……(ﾎﾞｿｯ)』

あ、危な……小さい声で良かった…

輩「おい！A！」

『ん！？な、何？』

優？「どうもお嬢さん、初めまして！いつも大史さんにお世話になってます。優です。よろしくね。あ、俺のことは優って呼び捨てで呼んでね！敬語も要らないよ！」

『えっと、は、初めまして‼こちらこそ、いつもパパがお世話になってます。Aです！私のことは呼び捨てで良いですけど、優さんは年上なんですから呼び捨てとタメだなんて…』

優「年上とかはどーでもいいの！とにかく、呼び捨て＆タメね！」

『そ、そこまで言うならお言葉に甘えてそうさせていただきますね』