オトモダチ ページ8
．
｢よいしょ｣
と、理事長は黒煙に向けて手をかざした。
途端、黒煙の腹の部分が変形し、スっと入間くんの指輪の中に引っ込んだ。
｢理事長、これは…？｣
｢これは悪食の指輪。持ち主の魔力を溜めとく魔具だけど、中身が少なくなると無差別に魔力を食べちゃうんだ。ある程度魔力を込めれば無害だよ。１回はめたら外せないけど｣
すげー、と外野が感心する中、入間くんは指輪が外せないことに驚いていた。
魔具…たしか、母もそれらしきものをつけていた気がする。
そう思えば、学園内にも何人か似たようなものを付けていた…？
魔具自体は、意外と珍しくもないのか？
｢しかしっ、袋鳥くんはたまに変な物を出すんだよね。千年も生きてればレアなパターンもあるって！｣
笑いながら理事長は言う。
眉間に皺を寄せうろたえるカルエゴ先生。
そして、理事長は何やら入間くんにこっそり耳打ちをした。
それにしてもレアすぎる。
バッジを出さず魔具をだすなんて。
どんなレアだよ、と思っているうちに、何故だか記念にみんなで写真を撮ることになった。
｢A、ここおいでー！｣
とクララに呼ばれ、控え気味に隣に座る。
既にクララから親しい人と認識されているらしい。
｢クララ、ウァプラさんと友達になったの？｣
｢うん！ なった！｣
｢…トモダチ？｣
聞きなれない単語に首を傾げる。
どうやら友達というのは、大切な相手、ということらしい。
なら違うじゃないか。出会って初日なのに。
と言いかけ、飲み込む。大切な人と認識されるのは嫌じゃない。何より、嬉しそうな顔を向けられると、引こうにも引けなくなる。
｢じゃあ、ウァプラさんのことAって呼んでもいい？｣
｢お好きにどうぞ｣
｢わーい！ オトモダチ増えたね入間ち！｣
うん！ と嬉しそうに頷く入間くん。
何はともあれ、目的の入間くんと仲良くなれたし、クラスメイトとの仲も良好。順調にことは進んだ。
｢じゃあ私は、みんなのことなんて呼べばいい？｣
｢クララ！ クララって呼んで！！｣
｢入間でいいよ！｣
｢…ならば、私はアズで｣
了解、と指で丸を作る。
初授業も終了し、無事自体は収束。
ちなみに測定不能の入間くんの位階はというと、1番下の
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ペグ(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう、精進します！·͜· ꕤ︎︎ (5月10日 16時) (
レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好きですぅぅ (5月9日 9時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ペグ(プロフ) - めぇちゃりおる.⁠｡⁠*⁠♡さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！多忙期により更新が不安定ですが、暖かい目で見守ってください₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡ (2月15日 15時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
めぇちゃりおる.｡*♡ - この作品読んだ瞬間お気に入りになりました！！更新も楽しみにしてます！ (2月15日 14時) (レス) @page26 id: 094e17a662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペグ | 作成日時：2024年1月30日 22時
