交渉 ページ39
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｢良いんです。入ったって迷惑になるだけですし｣
｢えぇー…なら、魔具研！ あそこなら部員一人だけやし、理解あるで！｣
｢魔具研って…チェリー先輩が入ってたとこですか？｣
魔具研究師団。
チェリー先輩もバビルス在籍中に入っていた師団だ。
｢アミィ・キリヲいう悪魔がおるんよ、団長の！ アミィは無理強いせんタイプやし、大丈夫やって！｣
｢いやですから、入っても意味ないんですってば｣
｢一応や一応！ 魔具研今アミィひとりだけやし…助けると思ってはいったってや！｣
｢えぇ、でも…｣
いくらそのアミィ先輩が心の広いお方でも、入団するだけしておいて、活動に参加しないなんて迷惑極まりない。
入団しない方が誰にも迷惑かけないのに…
｢せや、時給アップ！ アップしてくれって、店長にお願いしたるわ｣
｢…本気で言ってます？｣
｢本気や本気。うちも頑張るさかい、入団したってや！｣
もともとこんなにもバイト漬けになっているのは、金銭的な事情の問題。時給アップになるなら、私も少しは学校に時間を費やせる。
アズくんの言う通り、出席日数もそろそろ危なくなってくるかもしれない。位階降格して、白い目で見られるなんて嫌だし…
｢……言いましたからね、チェリー先輩｣
｢ほな、交渉成立やな！｣
チェリー先輩と握手をする。
私は時給アップと引き換えに、チェリー先輩の後輩にあたるアミィ先輩の所属する、魔具研究師団に入団することとなった。
｢あ、せや。明日は昼過ぎあたりに登校した方がええで｣
｢え、どうしてですか？｣
｢
｢うわ、なんですかそれ…｣
デカい先輩たちが、小さな一年生に遅いかかる…
聞いただけでも恐ろしいな。アズくんとか入間くんなんかは特に警戒しておかないとならない。
首席と理事長の孫。先輩方が放っておくはずがない。
｢悪魔は飽き性やし、ほとぼりもすぐ冷めるから大丈夫やって。
｢……やっぱなしってことは｣
｢あかん。交渉したやろ｣
｢ですよねぇ…｣
｢ほんならもう帰るわ。アミィに連絡しとくなー｣
深い溜め息をつきながら、チェリー先輩を見送った。
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ペグ(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう、精進します！·͜· ꕤ︎︎ (5月10日 16時) (
レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好きですぅぅ (5月9日 9時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ペグ(プロフ) - めぇちゃりおる.⁠｡⁠*⁠♡さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！多忙期により更新が不安定ですが、暖かい目で見守ってください₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡ (2月15日 15時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
めぇちゃりおる.｡*♡ - この作品読んだ瞬間お気に入りになりました！！更新も楽しみにしてます！ (2月15日 14時) (レス) @page26 id: 094e17a662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペグ | 作成日時：2024年1月30日 22時
