香水 ページ34
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アズくんと校内めぐりをし、クララを発見。
早速テキスト通り実践していたみたいで、何やら藁を身にまとい、入間くんの目の前で踊っていた。
なんだこれ、と思わずにはいられない。
クララを連れ出し、今は事情を聞いている。
どうやら、既に2回誘惑に失敗したらしい。
「揺れるものって…アクセサリーとかそういうのでしょ」
「もー！ A笑いすぎ！」
「ごめんってば。クララは髪が長いから、ポニーテールにしても良かったんじゃない？」
「その手があったか…！」
クララはすぐにメモをとる。
こういうところが健気で可愛いんだけどな。
「えーと次は…香水でイメチェン！」
「香水持ってるの？」
「この前マミーからもらった！」
そう言って、クララはポケットからピンク色の香水を取り出した。便利なポケットだな、と呑気に考える。
呑気にしていたから、大きなバケツを取り出したことになんの違和感もしなかった。
気がつくと香水をバケツの中一杯に注ぎ始めており、甘ったるい香りが鼻をツンと刺激してきた。
「え、ちょ、え？ なにしてんの！？」
「香水つける！」
「そんなにいらないから！ 待てクララ早まるな！」
そう手を伸ばしたが時すでに遅し。
クララはバケツいっぱいに入った香水をかぶった。
そしてそのまま、「行ってくる！」とだけ言い残し、去っていった。
急いで後を追いかける。
残り香すらキツいので、鼻をつまみながら。
教室につくと、それはもう物凄い異臭が充満していた。
その匂いにやられ、気分を悪くする人もいて。
私も意識を失う寸前だったがなんとかふんばり、クララを教室から引っ張り出した。
「香水は首元につけるだけで充分なんだよクララ…」
ウェットティッシュで、染み付いた香水の香りを拭き取る。まだ匂いはするが、だいぶマシになった。
クララはぷくっと頬を膨らませながらテキストのページをめくる。
もうこれ以上実践はしない方がいいと思うが。
それでもクララは、射止めたい相手がいるらしい。
「ねぇ。ちなみに、メロメロにしたい相手って誰？」
「んーとね、入間ち！」
「へぇ、入間くんか……え、入間くん！？」
「うん！ 入間ち、まっかちゃんと遊んでばっかでずるいから」
「まっかちゃんって…まさか会長さんのこと？｣
「そう！」
メロメロ…入間くんに、もっと構って欲しいということかな。
「えーと次は…メイクをして印象アップ！」
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ペグ(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう、精進します！·͜· ꕤ︎︎ (5月10日 16時) (
レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好きですぅぅ (5月9日 9時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ペグ(プロフ) - めぇちゃりおる.⁠｡⁠*⁠♡さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！多忙期により更新が不安定ですが、暖かい目で見守ってください₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡ (2月15日 15時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
めぇちゃりおる.｡*♡ - この作品読んだ瞬間お気に入りになりました！！更新も楽しみにしてます！ (2月15日 14時) (レス) @page26 id: 094e17a662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペグ | 作成日時：2024年1月30日 22時
