選択授業 ページ30
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処刑玉砲翌日。
必修科目が決められている中で、選択科目を選ぶようプリントを配られた。
実技、座学、薬学、拷問学と項目に目を通すも、あまり気乗りしない。
「A、選択科目もう選んだ？」
「ううん。悩めるような科目がなくて。入間くんとアズくんは？」
「入間様は私と同じ座学だ」
「え、入間くん座学にしたの？」
せっかく処刑玉砲で鍛えたのに、実技に行かず座学を選ぶなんて。しかし本人曰く、処刑玉砲の後、全身筋肉痛を起こしたらしい。
なんて不憫な、と哀れみの目を向けながら視線をプリントに戻す。
まず拷問学は除外する。
薬学はとっくに一通り知ってるし、実技は面倒くさい。
それに、皆が家系能力を使う中、一人だけ錬金術を使うのは気が引ける。というか、浮きたくない。
適当に寝過ごせる座学かな、と項目に丸をつけようとした時。クララが二の腕をつついてきた。
「A、もう授業選んだ？」
「ん、座学にしようと思ってるけど。クララは？」
「……ね、これ一緒に受けない？」
「ん、どれ？」
クララが悩むなんて珍しい。
そんなに譲り難いものなのか、とプリントを覗き込む。
クララがぐるぐると大きく囲んでいた項目は…
「…誘惑授業！？」
そう、まさかの誘惑授業。
予想外の選択に思わず目を見張る。
しかし、クララだって女の子。そういうのに興味があってもおかしくない。おかしくない、が……
「意外、クララこういうの興味ないと思ってた」
「一人はやだから…おねがい、着いてきて！」
「うーん…これはちょっと……」
誘惑授業など私には必要ない。
そういうのは母から嫌というほど見て学んでるし、何より実技と同様、絶対浮くに決まってる。
唸る私と必死なクララの元に、入間くんとアズくんがやって来た。
誘惑授業の項目がぐるぐると囲まれたプリントを見るや否、アズくんは「字が…読めなかったのか」と哀れみの表情をクララに向けた。
クララは「読めるわい！」と反論をする。
「はぁ？ 正気か！？ 何を企んでいる？」
「企…」
と言いかけたところで、クララは口笛を吹き誤魔化し始めた。
あぁ、なるほど。
興味ではなく、企みがあったのか。
どちらにせよ、あのクララがわざわざ誘惑授業を選ぶということは、よっぽどの理由があるのだろう。
そういうことなら、付き添ってあげようかな。
私はこっそり誘惑授業の項目に丸を囲み、クララのプリントと一緒に、カルエゴ先生に提出した。
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ペグ(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう、精進します！·͜· ꕤ︎︎ (5月10日 16時) (
レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好きですぅぅ (5月9日 9時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ペグ(プロフ) - めぇちゃりおる.⁠｡⁠*⁠♡さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！多忙期により更新が不安定ですが、暖かい目で見守ってください₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡ (2月15日 15時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
めぇちゃりおる.｡*♡ - この作品読んだ瞬間お気に入りになりました！！更新も楽しみにしてます！ (2月15日 14時) (レス) @page26 id: 094e17a662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペグ | 作成日時：2024年1月30日 22時
