入学式 ページ2
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周りから見たら、私は少し変わった悪魔かもしれない。
ツノがあってもしっぽはないとか、そういう見た目の話ではなく。
両親の片方が天使、もう片方が悪魔、というありえない話だ。
そもそも私は悪魔と言えるのだろうか。
天使と悪魔、両方の血筋を持った者はなんと呼べばいいのだろう。
入学式早々どうでもいい事を考え込んでしまう。
母が「せめて学校くらいは」という思いで通わせてくれた
現れた理事長は孫自慢しかしないし、理事長の孫は禁忌呪文を唱えるし。
天使の血が混じっているのか、みなが歓声をあげる中1人黙り込んでいた私は完全に浮いていた。
しかし、私はここでやらなければならない事がある。
人探しだ。
幼少期、死にかけだった私を助けてくれたのは、ここの学校の生徒だった。あの頃唯一手を差し伸べてくれた、神様のような悪魔。
その人の名前も知らないが、どうしても会いたい。
もう一度その人に会って、一発殴る。
いきなりいなくなった罰として。
そのために行く気のない学校に足を運んだのだ。
主席に見事ジャーマンスープレックスを決めるようなやばい生徒もいるのが、実に悪魔学校らしい。
父の面倒を見なくてはいけないため、この後2日くらい休むことになるが、その頃にはクラス分けもされているはず。
その中からあの悪魔の情報を聞きだせばいい。
今のところ、一番注目を集めているのは理事長の孫。
少し期間を空ければ人も集まり、情報が聞きやすくなるだろう。
理事長の孫、入間くんと同じクラスになることを願いながら、悪魔学校初日を終えた。
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ペグ(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます!ご期待に添えるよう、精進します!·͜· ꕤ︎︎ (5月10日 16時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 好きですぅぅ (5月9日 9時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ペグ(プロフ) - めぇちゃりおる.⁠。⁠*⁠♡さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!多忙期により更新が不安定ですが、暖かい目で見守ってください₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡ (2月15日 15時) (レス) id: a660ffe1a2 (このIDを非表示/違反報告)
めぇちゃりおる.。*♡ - この作品読んだ瞬間お気に入りになりました!!更新も楽しみにしてます! (2月15日 14時) (レス) @page26 id: 094e17a662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペグ | 作成日時:2024年1月30日 22時