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ツムル「…………貰えないよ」

苦虫を噛み込んだような顔でツムルは答えた。

A「そう、ですか……」

その答えにAはしゅんと下を向く。

ツムル「これで終わり?なら、失礼させてもら——」

A「致し方ありませんね」

Aは顔をあげ、ひまわりが咲いたような笑みを見せる。

A「公開しましょう、先生の趣味」

あまりにも清々しい笑みと言動にツムルは体を強張らせる。

A「元々、対価だったのです、あれは。“お返し”に先生にも良い思いをしていただこうと思ったのですが、もらったものが“この答え”なのでしたら、それに見合うお返しが必要ですよね——あ‼︎」

言いながら、気が付いたように手を合わせるA。

A「——それとも、もっと“面白い方”のお返しがいいですか?」

その言葉と共にAは胸元のリボンに手を伸ばす。

ツムル「待って、ストップストップ‼︎
分かった、する。サインするよ」

ツムルは冷や汗をかいて言う。

気が付いたのだろう。

ここは密室。

ただの密室ではない。

ツムル自身が直々に外からの干渉を閉した密室だ。

こんな状況で、胸元をはだけさせた生徒が叫べばどうなるだろうか。

ましてや、その生徒は理事長に孫のように可愛がられている。

ツムルは明日を生きていられるだろうか。

——答えは否。

そんなことが起こった暁には、悪魔サリバンが直々にツムルの首を掻き切るだろう。

やったー‼︎と目の前で喜ぶ少女はそれ程に危険なのだ。

彼女に何かがあれば、魔界の三傑に数えられるお方が飛んでくる。

平民でありながら下手な貴族よりも恐ろしい、なんともあべこべな少女だ。

A「ありがとうございましたー‼︎
これはここに置いておきますね」

ツムル「あぁ、不用物の持ち込みで没収しとく」

どっと疲れたツムルは額に手を当てて少女を見送った。

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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時

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