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明日は入学式。

バビルス、悪魔の学校、悪魔の巣窟。

どんなやっかみが待っているのだろうか。

楽しみで目がランランとしている。

しかし、今散歩にでも行けばすぐさま兄さんに見つかり、こんな夜更けに何やってんだとチョップを食らうことは分かりきっているので布団に潜り込む。

目をつぶっていればいつかは、まぶたが重くなるだろう…

ーーーー
A「ッ朝か!!」

鳥の鳴き声で目を覚ます。

カーテンを開けてみればよく晴れた空。

雲ひとつない。

いつもよりもだいぶん早いが、朝は朝だろう。

そう思ってベッドから飛び降りる。

クローゼットから新品の制服を取りだし身につける。

A「結構似合ってんじゃん」

立ち鏡の前でくるりと回る。

普段の黒い服とは違う明るい色は新鮮だ。

A「おはよう、兄さん」

厨房にはやっぱり兄さんが居た。

ただ、今日はまだ食材を切っている段階だったので、隣に立って包丁を握る。

オペラ「随分早いですね」

興奮しているのを分かっていて、悪戯の顔でそういった兄さん。

A「入学式だもん、ね、似合ってるでしょ?」

その場で一回転してみせる。

オペラ「包丁を持って回らない」

返ってきたのはお小言だ。

A「はいはい」

そんなものは聴き逃して作業を進める。

似合っている、と素直に言ってくれないオペラやな対して、Aは少し拗ねていた。

そっぽを向くように野菜を切っていた。

だから気づかなかった。

横でAのことを連写する兄の存在に。
ーーーーー
サリ「あー!嬉しい。孫の入学式、写真写真!」

いそいそとカメラを取り出すサリバンさまを見てイルマさまに声をかける。

A「あそこの看板の前におたちください」

イルマ「え?あそこ、ですか」

A「ええそうです、フォトスポットですから」

入学式と書かれた看板の前にイルマさまを送り出して数秒。

おかしい、シャッター音が聞こえてこない。

サリ「ちょっと、Aちゃんも早く入ってよ!」

サリバンさまは素っ頓狂なことを言い出した。

A「孫を撮りたいのでしょう!?」

サリ「Aちゃんも孫みたいなもんだよ!さっ、はやくはやく〜」

しょうがないのでイルマさまの隣に立った。

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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時

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