雪の降る日に捨てられた悪魔 (ページ36)

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サリ「今日の僕は一味違うよ」

サリバンは含みのある声でそういった。

ベリ「サッちゃん、いつも言ってるけど拾ってきた“あの子”は孫判定に入らないからな」

呆れたようにベリアールは言う。

サリ「確かにAちゃんも可愛いしぶっちゃけ孫みたいに思ってるけど違うよ」

サリバンは胸元に手を伸ばす。

サリ「なんと、僕にも孫が出来ました‼︎」

レディ・ベリ「「な、なに⁉︎」」

驚きを隠そうともしない二人。

ベリ「ま、まて、サッちゃん孫以前に子供おらんじゃろ‼︎」

レディ「そこをすっ飛ばして孫ってどういうこと？間はどうしたの？間は‼︎」

サリ「そこはちょっと裏技を」

やっぱりサリバンは含みのある声でそういった。

＿＿＿＿
レディ「へぇ、可愛いじゃない」

ベリ「“この子”も拾ってきた当初は小さかったが大きくなったもんだ」

ようやく状態がひと段落ついた頃、ベリアールとレディ・レヴィは穏やかにサリバンの持ち込んだ写真を見ていた。

サリ「でしょでしょ可愛いでしょ‼︎Aちゃんもね最初はイルマくんと仲良くなれるか心配だったけど楽しそうにしてるんだ」

ウキウキのサリバンを目にして二人は思う。

ベリ「しかし似とらんな」

レディ「まさか誘拐」

それに対してサリバンはノーコメントを突き通した。