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食後からお腹も休まり、イルマさまが入浴を終えたくらいを見計らい彼お人の部屋をノックする。
イルマ「はぁーい」
中から返事が来たので扉を開けて入室。
A「失礼致します、就寝前にお紅茶でもいかがですか？」
ここ数日、処刑玉砲に向けて手をボロボロにするイルマさま。
ご褒美、と言っては上から目線かもしれない。
だが、心のうちで"弟"と呼んでいるイルマさまを私だって甘やかしたい。
最近は夕食の下味も私が作るようになって、味が明らかに変わったはずなのに、美味しい美味しいと食べてくれるイルマさまのおかげでモチベーションも上がりまくりだ。
お礼という意味も込めている。
A「お紅茶のお供にこんなものもご用意しました」
部屋にあるテーブルの上に持ってきたティーセットと、丁寧に作り上げたお菓子を置く。
キャラメルを練り込んだクッキー。
チョコレートで加工したケーキ。
砂糖をふんだんに使い、庭でとれた甘い苺で飾り立てたタルト。
その他諸々をイルマさまに見せるように置く。
わぁ！と目を輝かせてテーブルに吸い寄せられるイルマさまを座らせてカップに紅茶を注ぐ。
もちろん、カフェインは入っていない睡眠の質を向上させる効用の茶葉だ。
念の為、ミルクも置いておく。
イルマ「ありがとう‼︎」
花が咲くように笑いお礼を言うイルマさま。
しっかり心のメモリーに追加しました。
A「兄さんにバレないようにお願いしますね」
失礼致します、と背を向ける。
主人のリラックスの場だ。
早めに退散するのが吉だろう。
すると
イルマ「えっ、一緒に食べようよ‼︎」
なんとも可愛らしい戸惑いの声が聞こえてきた。
A「ご一緒してもよろしいのですか？」
イルマ「勿論‼︎1人で食べるよりも楽しいと思うから」
少し照れ臭そうにイルマさまは言う。
ので、
A「失礼致します」
私は満面の笑みで答えた。
➖➖➖
イルマ「最近、ちょっとだけオペラさんの機嫌がわかるようになってきたよ」
A「おお！やっぱり耳ですか？」
イルマ「うん、結構動くなって」
意外とね。とイルマさまは笑った。
温かい紅茶と甘いお菓子のせいでついつい話が進んでしまう。
弾んだ会話は楽しくて、時間なんて忘れてしまう。
だから気がつけば夜も中々に更けていた。
もうこんな時間、とイルマさまに別れを告げ茶器を片付け思う。
兄さんにバレなくてよかった、と。
こんな夜更けにお菓子だなんて…と背筋を震わせながら部屋に戻る途中で兄さんに合わないことを願った。
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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん､､､私直視したら失明するかもな､､､ (1月2日 1時) (
レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーメン x他1人 | 作成日時：2023年12月6日 0時
