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あれは、例にたがわずのお昼休み。
ランチを手早く済ませて図書館で借りたかった本を物色していた時のこと。
トントン、と肩が叩かれた。
後ろを振り向けば、親指でクイッと出口を示すクララが居た。
A「なにごと?」
クララ「アズアズがねー、Aたんも呼んで来いって」
一緒に行こ!!と可愛らしい笑顔で微笑まれれば断ることなんて出来なかった。
本をほっぽってクララの後に続き、着いたのは地下運動場。
アブノーマルクラスのさらに下に位置する運動場には初めて足を踏み入れた。
A「アズぅ〜、なにか困り事かい?」
運動場では、アズがイルマさまにボールを投げていた。
アズ「遅いぞ!!いいか、よく聞け。イルマさまが遂に…遂に、ランクを昇級させるという目標をおたてになったのだ」
荘厳にアズは言った。
そこで私はピンとくる。
来週行われる処刑玉砲での昇級試験に望むための練習をしたいのだろう。
A「なるほど。そういうことなら任せなさい!!」
体を動かすのは非常に得意だ。
そして、トンッと胸を叩くと同時に大人数の足音が耳に入る。
ジャズ「お、いたいた。暇だし俺らも混ぜてよ」
「「「「「遊ぶ、遊ぶ!!」」」」」
まるで音符でも飛んでいるかのような声音で
人数もこれで足りることだろう。
血の気の多い我らの"オトモダチ"は意気揚々とコートに入り込む。
サブロが持ち前の馬鹿力でボールを投げ、それをガープが切り、真っ二つに割れ弾けた破片をケロリとアガレスが家系能力で防ぐ。
なんでもありの、戦争風テスト。
1番得意な科目だ。
そう思って、私も参戦する。
あれこれ構わずボールを投げまくるサブロから、衝撃を受けつつ1個取り、私の家系能力で速度を倍にしてお返しする。
最後の方には2人の打ち合いになり、結局クララが同時に出したボールを同時にとり、同時に打ち両者の顔面に1発ずつ入り引き分けとなった。
たらー、っと垂れる鼻血をグイッと拭い、大丈夫フェアな戦いだった、とサブロに親指を向ける。
そうすると、ガハハと気持ちよさそうに笑われたので釣られるように笑って、再戦の約束をした。
ケロリに氷の塊をもらい鼻筋を冷やしていた時、耳に入る修行と言う言葉。
A「イルマさま、修行がしたいんですか?」
アズとイルマさまの会話だったので口を挟む。
A「それならば、取っておきの伝手がありますが」
厳しいですけどね、と付け足すことを忘れてはいけない。
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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時