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選択授業。
それは自分の成長のために必須の選択。
さて、私はなにを選ぼうか。
そう思ってプリントと対面する。
座学は…最悪兄さんに教えて貰えば良いだろう。
実技は…兄さんが嬉々として教えてくれる。
魔植物も拷問学も占星術も空想生物学もなんか、兄さんが全部知ってそうだな。
どうせなら兄さんが教えられないものがいい。
と、なると「サキュバス先生の誘惑授業♡だな」
1人でに漏れた言葉に後ろの席のアズが
アズ「貴様も字が読めなかったのか」
と、なぜか哀れみの視線を注いできた。
なぜだろう、非常に腹が立つ。
そんなアズくんは、将来急成長を遂げたボンキュッボンの私にメロメロになってしまえばいいのだ。
A「今に見てなよ。メロメロにしてやるぜ」
そう、そして私に有金全部叩いてしまえ。
_________
授業当日。
ライム「今日は男の子には内緒、女の子だけのうっふんなお勉強。しましょうね」
講師であるライム先生のセクシーな出立ちに、少しませたい年頃の女子生徒諸君はドキドキと胸をときめかせていた。
ライム「色気とは、育てるもの。最も重要なのは____」
ライム先生は勿体ぶるようにためる。
その焦ったさに私たち女子一同は耳を澄ます。
ライム「相手を落とす“テク“♡」
その艶やかな言い方にみんなが黄色い歓声を上げる。
ライム「審美眼」
ライム先生はサキュバス族の能力を使い、皆んなの魅力度を測った。
ライム「エリアベッタ89%、素晴らしいわ。テキストAね。隣のA、貴方は75%可もなく不可もなくね。貴方もテキストAよ」
A「ディスられたよね?今ディスられたよね?」
エリザベッタにそう訴えれば、よしよしと頭を撫でられる。
やっぱり75%でよかったと思う。
__
日が沈み、夕食が終わり一息つきながら皿を拭く。
A「選択は誘惑術を選んでみたの」
オペラ「ほう、ライム先生の?」
A「そう、どうせなら兄さんが教えられないものを学びたくって、クララとエリザベッタ、それにケロリと一緒」
そういうと、確かにそれは教えられない、と悩む兄さん。
A「あと、魔植物の授業ではクワンクワンしたよ、兄さんの尻尾みたいな花が咲いて評価もA +だった」
そう言うと
オペラ「よしよし」
真顔で、棒読みで頭をワシワシと撫でてきた。
オペラ「楽しんでいるようですね」
A「うん」
なんだか照れくさくて、私はそれだけ答えた。
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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時