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A「あ、サブロくん金切り行っちゃった」

カルエゴ先生の横に座り中継を見学する。

まぁ、好感度が0以下な私に先生が椅子をくれるわけもなく、地べたに座ってだが。

カル「年に一人は居るのだ、こういう馬鹿が。運が良ければ腕か足ぐらいは回収出来るか」

教えるアホが一人減った、と早速名簿からサブロくんの名前を消す先生。

あ、助けには行かないんですね。と思いながらも黙る。

昔、兄さんの注意を聞かずに怪我をしてからコンコンと言い聞かされていたことがある。

曰く、今、私を助けたのは私が兄さんの身内だからだと。

曰く、知らない悪魔に期待を抱くなと。

曰く、自分の実力を把握せず死ぬのは馬鹿のやることだと。

表情を一切和らげず真剣に兄さんは教えてくれた。

この魔界で赤の他人のために命を張れるものはいないのだから、自分が死なず対処出来るギリギリの危険を選べと。

だからこそ、私は今回金切りを選ばなかったし、サブロくんを助けに行くなんて思考も持ち合わせていない。

いったら確実に死ぬ。

ちゃんとわかるのだ私は馬鹿じゃ無いから。






カル「2位はお前か」

カルエゴ先生の声で下げていた顔をあげる。

そこには、アズと

クララ「わーい‼︎ゴールゴール‼︎」

その背から降りてくるクララが居た。

え、ありなのそれ?

カル「これが3位なのか」

先生も予想だにせず困惑している様子だ。

A「アズ‼︎クララ‼︎ゴールおめでとう」

二人に近寄る

クララ「わぁ‼︎Aたんはやぁい、すごごいね‼︎」

A「ありがとう、家系能力が有利なテストでさ」

抱きついてくるクララを受け止めながらアズの方を見る。

A「んで、イルマさまは?」

アズ「もうすでにゴールなさっているのでは?」

A「ん?」

アズ「ん?」

一瞬時が止まる。

A「ご一緒じゃ無い感じ?」

アズ「それはこちらのセリフだが?」

その問いを聞いた瞬間私は頭を押さえ込み丸くなる。

そうだった、人間には羽が無い(・・・・)んだった。

羽がある、だなんて当たり前すぎて忘れてた。

どうしよう、どうしよう……

そう考えているうちに一人、また一人と順々に皆が到着し日が傾き始めた。

残るはあと二人。

サブロくんは置いておくとして、イルマさまどうしよう。

カル「戻ってこぬものは見捨てるしかない」

陰湿教師はこう言い始める始末だ。

この薄情者‼︎!

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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時

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