16 ページ17
朝、いつも通りにサリバンさまやイルマさまよりも早めに朝食を食べ、いつもの時間通りに食事を運ぶ。
サリバンさまとイルマさまにお茶を注ぎ、和やかな一時。
美味しそうにご飯を食べるイルさま。
頭を撫でてしまいたくなるが、左手で必死に押えて静止する。
サリ「イルマくん、Aちゃん、今日はクラス発表だけど、2人は特別なクラスにしておいたよ」
サリバンさまがまた変なことを言い出した。
イル・A「特別なクラス?」
2人揃って首を傾げる。
サリ「ほらぁ、イルマくん目立ちたくないくないって言ってたでしょ?だからおじいちゃん、その願いを叶えてあげたー!!」
孫にデレデレしながらそういうサリバンさま。
イルマさまは素直にお礼を言っていたが、私は少しかんぐる。
なに、特別なクラスって…
特別に喧しいクラスとかじゃないよね?
心配になってソソソソソソっと兄さんに近ずく。
A「特別なクラスってなぁに?」
オペラ「さあ?」
A「…意地悪」
サリバンさまが嬉しそうに企んでいるのだ、兄さんが知らないわけが無い。
とぼける兄さんはこうなったら頑固として口を割らない。
くそぅ、とぼやきながら窓の外に視線を移す。
やっぱりか。
案の定、クララとアスモデウス・アズアズくんが玄関前で手を振っていた。
A「イルマさま、外でクララとアズが待っております‼︎」
早く早くと急かすと、イルマさまはギョッとして口にものを詰め込む。
そしてそのまま
イルマ「ひっへひまふ」
A「いってまいります〜‼︎」
屋敷を後にした。
______
A「
クラス分けを見て私は少しキレる。
だって、私は“まだ”問題は起こしてないし、サリバンさまの力なんて借りずに自分の実力でバビルスに入学した。
そりゃ、1番大事な実技の場面で足元もたつかせてヘマはしたけど、それでも私はちゃんとアピール出来ていた。
何より、筆記の方は目立ったミスもせず平均は85点を超えているはずだ。
あの兄さんにつきっきりで見てもらったのだ、実力不足とは考えられない。
なのに何故、問題児?
A「てか、アズりん首席だよね?何故に問題児?クララはわかるけどさ」
アズ「アズりん…私はイルマさまと一緒にいられるのであれば、どこでも構わない」
A「そう」
変なあだ名に顔を顰めたアスモデウス・アズアズくんは気を取り直してむねをはった。
89人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時