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A「どこ行ったんじゃい」
帰るとなれば必然的にイルマさまも一緒だろうと思い、重たい教科書を持って校内を探し回る。
おのれアスモデウス、イルマさまをどこまで連れていった。
そう思いながら、早数十分。
この学校広すぎだろ、とボヤきつつまだ見ていない中庭に到着。
A「こっ、ここにいらっしゃいましたか」
ようやく見知った青いアホ毛を生やしたイルマさまの後ろ姿を見つける。
クララ「あれー?Aたん?」
イルマさまの影からさっきであったクララが出てくる。
A「ありゃ、クララさっきぶり。イルマさまと遊んでたの?」
クララ「うん!!Aたんはイルマちに会いに来たの?」
A「そうだよ、イルマさま居ないと帰れなくて。もー、探すのめっちゃ大変だった」
ようやく家へ帰れそうだ。
───
A「ただいま帰りましたー」
帰ってきて早々、私はサリバンさまと兄さんに見せつける。
A「使い魔は、ドールドーラでした!!」
ババーん、と口で効果音を言ってみる。
おおっ!!という反応が返ってきて、可愛らしいドールドーラとの記念撮影。
シャッター音がしばらく鳴り止まなかった。
イルマさまと言えば、カルエゴ先生を無意味に呼び出すわけも行かずとりあえず、ソロでの写真撮影だ。
イルマさまが孫となり、屋敷にも人数が増えたことで前よりも大分賑やかになった気がする。
私としても、心穏やかな主人が増えることは悪いことでは無い。
それに、イルマさまはなんて言うか、こう言ってしまっては不敬なのだろうから口には出さないけど、とっても、"弟感"がある。
兄さんは育ての親のようなものだし、ほぼ一人っ子の私にとっては、なんとしてでも守りたい存在だ。
そういうことで、私もイルマさまの写真会に加わり家族のアルバムに弟の生長記録も綴ることにした。
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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時