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売店で欲しいものがあり、イルマさまとアズと一旦離れる。

目当てのもの以外にも色々と余計なものを買ってしまい、キャンディの袋を大量に抱える。

しょうがない。

こんなところで、クロムちゃんとコラボのキャンディを売ってるのが悪い。

買うしかないでは無いか。

そう思いながら、廊下を歩く。

中庭が見えたあたりで、頭の悪そうな品のない風貌の悪魔が三体。

小さな、女の子を囲んでいた。

「お〜い、クラりーん。喉乾いちゃった、ジュースくんね?」

「そうそう、後で遊んでやっからさ」

「おれ、お腹も空いてきちゃったなぁ」

その様子はどこからどう見てもカツアゲ。

か弱い女子に何たることか。

見てるだけで不快なやり取りに私は突発的に動き出す。

コラボ商品のキャンディの袋の上だけを綺麗に空けて、悪魔三体に向かって飛びかかり、上から中身をぶちまける。

硬い硬いキャンディは地味に痛いはずだ。

A「お腹すいたんならそれ食べなよ。私袋だけ欲しかったし、あんた達傍から見ててちょーダサくて、貧乏そうで哀れだから恵んであげる」

ニヒッと歪んだ笑顔を送って、反応される間もなく女の子の手を握る。

A「行こっか」

───あほ共がキレだす前にさ

そう言って、体をあほ共から真反対に向き直し走り始める。

──────

A「あー、スッキリしたぁ…大丈夫?生きてる?」

あほ共を撒いて、裏庭の芝生に体を預ける。

横を見ると、同じように芝生に寝転がる女の子。

同級生だろうか。

いきなり連れ出し、慌ててると思いきや楽しそうにケラケラ笑っているので大分精神の太い子なんだと思う。

「大丈夫!!あたしクララ。右足はコナーで、左足はマーフ!!使い魔はファルファル!!お名前は?」

A「Aです、使い魔はドールドーラ、よろしく。なんかクララとは仲良くなれそう」

こんな場合でも笑ってられる図太い子はなかなか居ない。

良い人材だ。

クララ「ほんと!?ほんとに!?遊んでくれるの!?ありがとう!!これあげるッ」

A「ありがとう、あ、でも今日は無理かも。兄さんに早く帰るって言っちゃったし」

頷くと、驚く程に喜びお菓子をくれるクララ。

A「また、カツアゲされそうになったら呼びなよ。退治してあげる。んじゃ、まぁ、また明日ー」

クララの頭を撫でて別れの挨拶をした。

私はこの後教科書を取りに行かねばならない。

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テト(プロフ) - ヴァイオリン弾いてる夢主ちゃん、、、私直視したら失明するかもな、、、 (1月2日 1時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2023年12月6日 0時

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