.. 赤 ページ4
「ダメだよ〜、女子が手なんてあげちゃ。」
それに、と話を続ける赤パーカー。
「先生泣いてるしw」
ふと視線の先を見ると教卓を片手で叩くみぐるし..無様な教師の姿が。
「...」
[なんで女はこんなに怖いんだよおおお!!!]
騒々しい。
.....騒々しい。
「君、怪我ない?」
「..」
無言でじっと見ると、赤パーカーは予想外のことを口に出した。
「君、目赤なんだー?」
..は?
「なんか兎みてー!!」
兎..
「馬鹿じゃないの」
「私はどこからどう見ても人間でしょ。兎が喋るわけないじゃない。」
「..それもそっかww」
そう言い笑う赤パーカー。
全く理解できない。
「あ、そうだ!はい、これ」
そう言って差し出された教科書。
「..貴方はどうするの」
「ん?俺勉強しないからww」
[いやするだろ!!つかしろよ!!!]
「..そう。じゃあ有難く受け取っておく。」
[お前も受け取るな優等生!!!]
「貴方は少し煩いわよ先生」
そう言えばスイマセンと静かになる教師。
「ふはww..まぁ、俺は用あるから!」
じゃあねん、と言って教室を出る赤パーカー。
くそ、名前を聞きそびれた。と思ったが、
名前はすぐに分かった。
教科書に貼ってあった付箋。
私は書いてあることを口に出した。
「..松野..おそ松..」
─ ─ ─ ─
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライ - 更新頑張ってください! (2020年2月9日 0時) (レス) id: 99988b73d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あらた | 作成日時:2016年12月28日 19時