そういう意味じゃない ページ9
中国代表、やばい。
何がやばいって？全部だよ！！！
「んふふ〜、あの世崎Aも大したことないのね〜」
「なんっ、か！やりにくいんですけど！」
アタシの動きを完全に予測されているんだろうか、ボールを奪ってもすぐに取られる。
他の皆も、中国の奇天烈な動きに翻弄されている。
ハオ君にパスが渡り、そのままハオ君の『万里の長城』ととやらで高い壁が形成されていく。
その一番高いところから『天空隼弾』が放たれた。
円堂君は『風神雷神ゴースト』で対抗するが、
「その技の弱点はお見通しだ！！」
『天空隼弾』は垂直に落下し、円堂君の真後ろをすり抜け、大きくネットを揺らした。
どうやら、『風神雷神ゴースト』の弱点を突かれたようだ。
「こっちの事把握してるって話、本当だったね」
「はい、しかしこちらにも切り札は残っています」
おそらくあのミッションのことだろう。
まあ野坂君に任せとけば何とかなるでしょ。
冷静さを欠いた灰崎君がボールを取られ、またも『天空隼弾』で点を決められる。
ここまで圧倒的だと、流石に危なくなってくる。
皆がそれを感じ取っていた時、実況の驚く声が聞こえる。
〈あーっと！これはどういうことでしょうか!?〉
その内容は、岩戸君、吹雪君を下げ、キーパーの二人を投入するということだった。
まさかのキーパー全員起用に全員唖然とする。
しかし一番大変なのはアタシである。
「それってつまり実質アタシ一人でディフェンスやれっとこと!?」
「世崎さん、ディフェンスが出来るのはDFだけじゃ…」
「そういう意味じゃなーい！！！」
頭を抱えて崩れ落ちた。
どうやら、３人の必殺技を合わせて、さらに協力な技を作るようだ。
しかし、それはあまり上手く行かない様子でタイミングが上手く噛み合わないようだ。
不発に終わり、円堂君達は吹き飛ばされる。
がら空きのゴールにボールが飛び込んでいく。
アタシが動こうとした時、一足先に動いた野坂君によって、シュートは蹴り返された。
「野坂君、ごめんね」
「いえ、あの位置取りではここまで来るのは難しかったでしょうし、問題ありません」
「じゃあ共同戦線でも貼ろうか」
「いい案ですね」
そうして、アタシと野坂君で、３人が技を完成させるまでの壁になることになったのだった。
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
