違うけど ページ43
きっぱりと言い切ったフロイはツカツカとアタシの目の前に来る。
視線が注目するのを感じる。
「A」
「はい」
「会いたかったよ〜〜！！」
「ぐえっ」
ガバっと抱きつかれ、変な声が出る。
フロイはぐりぐりと頭を肩に押し付けながら堰切ったように話し始める。
「復帰したって聞いた時は驚いたよ！リハビリも日本でやっちゃうんだもん、僕が何度日本に行こうとしたか！でも元気そうで良かったよ！この後暇だよね？それなら、」
「暇じゃねーよ宿舎行かなきゃ。αにも挨拶しなきゃだし」
フロイの申し出を断ると少し渋い顔になる。
「…今αに会うのは止めた方が良い」
「は？それってどういう…」
「おいてめぇ世崎にべたべたくっついてんじゃねーよ！」
「おや、あなたは日本のゴッドストライカー吉良ヒロト」
「そう、俺様はゴッドストライカー…って話をずらすな！」
フロイは肩を竦めてアタシから少し離れる。
アタシはひらひらと手を振る。
「あーヒロト君気にしないで。フロイ昔からこうだから」
「そう！僕とAは昔からラブラブなのさ！」
「違うけど」
ヒロト君は更に目を吊り上げてアタシをべりっと引き離す。
光君も必死になってフロイへ噛みついた。
「フロイ！女の子にその距離感はだめだ！」
「光、僕達は昔からこうなんだよ？」
「それでもだ！色々だめだろう!?」
「日本人は硬いなぁ」
やれやれといったようにフロイは首を振った。
「これ以上は怒られそうだし、そろそろ退散するよ」
「そうしな〜ヴィクトール頭抱えてるから」
数年経ってもここは変わらずなのね…。
と若干遠い目になっていると、フロイにがしっと顔を掴まれる。
頬に軽い感触がしたかと思うとフロイは自身頬を突き出す。
「あぁ、はいはいキスね」
アタシも頬に軽くキスを落とす。
フロイはようやく満足したのか、にこにこ顔で帰っていった。
はぁ…、と息をつくと、イナズマジャパンが固まっていることに気づいた。
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
