見覚えありすぎ ページ42
ルパシカを纏ったやたら見覚えのある顔達が踊り出す。
この時点で中断させたかったが、ぐっと我慢する。
フロイは飛び上がり、華麗に着地し姿を現した。
「
フロイはにっこりと人好きのする笑みを浮かべた。
「僕はフロイ・ギリカナン。ロシアチームのキャプテンです。これから剣を交える皆さんに、ご挨拶に参りました！」
監督は敵国の皇子、と揶揄すると実感が湧いてきたのか顔が険しくなっていく皆。
正直に言うとそんなに警戒して当たるような人物じゃない。
実力とかじゃなくて人柄的な意味ね。
円堂君とフロイは和やかに会話するが皆の警戒は解けないようだ。
フロイは円堂君を知っていたようだ。
何と全員の情報が頭に入っているらしい。
流石に嘘だろう、と否定した剛陣君の最新の情報までもを正格に当てる。
次々とチームの特徴を言い上げていく。
覚えておこっと。
どうやら情報収集は怠っていないようだ。
「そして、最もマークすべき危険人物。世崎A」
「えっ、アタシ？」
皆の視線が一気に集まる。
何のつもりフロイ。
「ブランクがありながら予選での活躍は目を見張るものがある。スピード、パワー、テクニック、スタミナ…どれをとっても」
「それっぽく話してんじゃないよ全員困惑してんでしょーが」
「あれー？」
フロイはえへっと笑うと気を取り直したように滔々と語り始める。
謎めいたポエムから始まりまたもや突っ込まれ、パーフェクトスパークの紹介やらとにかくまあ色々と。
「では皆さん、試合までロシアの街を楽しんでください！」
フロイはくるっと踵を返したが、あぁそうだ、と振り返った。
「今、オリオン財団の息がかかった選手が試合をコントロールしている…なんて噂がありますが、ご安心ください！」
フロイはそこで初めて笑顔を崩し、厳しい表情を浮かべる。
「我々ロシア代表にオリオンの使徒はいません」
その言葉に皆が目を見開いて驚く。
「我々ロシア代表は…オリオンを認めない！」
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
