日本人万歳 ページ41
「クラリオじゃないか！」
「壮行会以来じゃーん」
アタシ達の言葉にクラリオは振り返る。
「日本のキャプテン円堂と…世崎か」
「次の試合、絶対に負けないからな！」
「言葉にするのは簡単だが、実現するのは難しいぞ」
「いや、日本は絶対に勝つ」
いつの間に後ろにいた豪炎寺君が言葉を返す。
「豪炎寺…足の怪我はその後どうだ？私達の試合までに調整することだ。今の日本には、貴方の技無しに勝機は見出だせない」
「アタシの存在なかったことにしてんじゃねーよぶん殴るぞ」
「あぁ、そのつもりだ。だが、日本の本当の力をお前達はまだ見ていない。俺の技はその一部に過ぎない」
「日本人はどうしてこうぬけぬけとハッタリを…イダダダダすみません嘘です日本人万歳」
「調子乗ってんなよー？」
腹立つことを宣うベルガモの首を締め上げるとあっさりと発言を訂正する。
「…まあいい。試合が始まれば全てが分かる。楽しみにしている」
火花を散らしているとハオ君の声が耳に入る。
「向こうから来るのはアメリカチーム！」
振り返ると懐かしい顔が目に入った。
「あー！一哉に飛鳥じゃん！」
「ん？…って円堂にA！」
相変わらず無駄に爽やかな一哉。
嬉しそうに言葉を交わす円堂君達とは対照的に複雑そうな飛鳥。
「日本が敵ってのも、複雑な気分だけどな〜…」
そうして身内？らしきメンバーで話していると一哉がすっと真面目な顔になる。
「ところで君達は、オリオンのことは聞いたかい？」
ロシアも当然の如く本戦に参加している。
ロシアチームとは割と仲が良かった。
あいつらがオリオンの使徒とやらみたいに卑怯な真似をするとは思えないけれど…。
アメリカとスペインにオリオンの使徒はいないらしい。
しかしロシアは全員が息のかかった選手という噂すらあるらしい。
何やってんだあいつら。
半目になっていると、ぽんぽんと肩を叩かれる。
振り返るとまたもや懐かしい顔。
「ディラン！マーク！」
「Hey！久しぶりだねA！」
「噂には聞いていたが、本当に復帰できたんだな！」
「わぁ久しぶり、相変わらずだね〜」
わいわいと盛り上がっていると、明日人君達がぽつりと呟く。
「普段あんまり実感湧かないけど、こうして見てみると世崎って本当に世界的に有名なんだなぁ」
「年下って分かった瞬間容赦無いね明日人君」
そうして固まって空港を出ると、軽快な音楽が流れ始めた。
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
