いつぞやの ページ40
『当機は目的地、ロシアカザニ空港に向かって運行しておりますが、ここで皆様にお知らせがあります』
「ん、トラブル？」
『当機には、少年サッカー日本代表イナズマジャパンの皆様がご搭乗されております。
皆様、日本を代表して戦ってくださるイナズマジャパンの方々を讃えて、拍手をお願いします』
アナウンスが終わると、アタシ達はすっと席から立ち上がる。
機内にいた人たちから拍手が送られた。
「ふふ、こういうのも悪くないね」
「αはなかったのか？」
「αはオリオン財団専用の飛行機で貸し切ってたから」
話していると男の子の声が聞こえた。
サッカー選手になりたいようだが、どこかが悪いようだ。
「やぁ。いい夢だね」
「世崎選手…？」
「そうだよ。手術なんてさっさと終わらせて、一緒にサッカーしようね」
「うん！」
剛陣君が男の子の胸を指しながら熱く語る。
「いいかチビ。サッカーをやるやつはな、ここが強くなくちゃいけねぇ。だから、早く治しな！」
男の子は剛陣君の言葉に胸を打たれたのか、しっかり病気を治す決意を固めたようだった。
そんなこんなでようやく着きましたロシア！
久しぶりのロシアの空気を感じつつロビーへ移動する。
ロビーには明らかにロシア人ではない男の人が手を振っていた。
男の人は片言のロシア語と日本語で話しだす。
「プリヴィエート！かみなりジャパンの皆さんダブローバジャーラヴァチ！ようこそ！」
「何か変な人いるんだけど」
「ロシアでは分からない事だらけだと思いますので、ガイドさんをお願いしました！
こちらは、スコーリオさんです！」
ハイテンションのその人は、パンピエッタ・スコーリオと名乗った。
スコーリオさんはイタリア人だそうで、しかもロシア語も日本語も片言だそう。
やべぇな。
皆が顔を引きつらせていると、凛とした女の子の声が聞こえた。
振り返るとそこにはいつぞやの…。
「夏未さん！」
そう、雷門夏未さんの姿が。
早めにロシア入りして情報を集めていたようだ。
円堂君達が夏未さんと話に花を咲かせていると何人かの揃った足音が聞こえた。
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
