楽しくサッカー ページ25
やはり今までの事もあってか、不審な目を新条さんに向ける。
しかし新条さんはそんなことは露知らず、オリオン財団の事について話し始める。
近くにいたつくしちゃんに話しかけられる。
「そんなに悪い人には見えないんだけど…」
「うん、あの人良い人だよ。サッカー上手いし」
チームによく顔を出してくれたのを覚えている。
入院していた時もお見舞いに来てくれてたし。
新条さんの演説を聞き終わったアタシ達は、自由に行動を始める。
クラリオは稲森君達と早食い対決をしている。
和気あいあいとした空気をルーサーが壊す。
「ふん、今のうちにせいぜいはしゃぐがいいさ」
「おい」
スルーすれば良いものを、灰崎君が噛み付く。
更にヒロト君が、
「ちょっくら食後の運動にでも付き合ってもらおうじゃねぇか」
と不敵な笑みで言った。
アタシ？美味しいゼリーを片手にそれを見ているけど何か？
あっ、このケーキ美味しそー♡
そんな風にデザートを堪能していると、二人とクラ
リオ以外の代表の姿が消えていた。
お皿を持って甲板に出ると、ヒロト君がボールをあらぬ所に飛ばしているところだった。
ボールが飛んでいった方向を見ると、新条さんがいる。
なら大丈夫か。
それにしても…
「何してんの」
「世崎!?」
「ちょっと、ルーサーあんまうちの子たちイジメないでよ」
「こんなのお遊びだろ」
「アンタ達はね」
親しげに言葉を交わすアタシ達に灰崎君はぽかんとしている。
「…知り合いなのか？」
「アタシ、こう見えても世界を股にかけるサッカー選手なんですけど」
特に、クラリオとは積年のライバルだしね。
そう言うと、
「そういやそうだったな…」
あんまりにもオーラがなかったから忘れてたぜ…、と何とも失礼な事を言ってくれた。
「ルーサー、ジャパンの子達に失礼な事しないでって言ったよね？」
「失礼？どこがだよ？」
「腹立つ〜」
これから世界に行くという時なのに、今からメンタルでもやられたらどうするんだ。
ルーサーは悪びれる様子はない。
もう怒った。
「よし、そんなに言うならアタシが相手してあげる」
「は？お前が出てくんの反則だろ!?」
「アタシもイナズマジャパンだし？」
逃げようとするルーサー達の肩を掴む。
さあ、楽しくサッカーしようねぇ〜
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むめい(プロフ) - シナモンさん» ありがとうございます！私も書いていて楽しい回でした！ (2月16日 20時) (
レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - 壮行会のところめっちゃおもしろかったです!続きを楽しみに待っています!がんばってください。 (1月16日 19時) (レス) @page27 id: 52a06b9707 (このIDを非表示/違反報告)
むめい(プロフ) - 歌姫さん» ありがとうございます！ちょっと行き詰まってたので励みになります！ (11月21日 22時) (レス) id: 080d3d10ab (このIDを非表示/違反報告)
歌姫 - いつも楽しみに読んでます。これからも頑張ってください (11月13日 23時) (レス) id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むめい | 作成日時：2023年10月26日 23時
